第423話良いぞもっとやれ!
これ程の美姫からの求愛を無下にできる男性は普通では無いのではないか?と思ってしまうのは仕方ない事であろう。
「なんだったら俺が話を聞くぜ?」
普通の男性ならばこの男程ではないがこれ程の美姫に迫られれば鼻の下を伸ばしてしまうというもの。
にしてもこの男はいくら男性が女性を口説く時の常套手段だとしても、話を聞くと言いつつあれ程あからさまに自分の欲望がその醜い顔にへばりついていては例え相手が渦中の美姫で無くとも落とす事は無理であろう。
落とせるとすれば男気が無い欲求不満な女性かメンヘラ気質の女性ぐらいであろう。その容姿年齢または性格は言わずもがなである。
しかしバカはそれに気付けないから馬鹿なのでありこんな不愉快かつ雑な方法で落とせる的は決まってる事に気付けず数打ちゃ当たるとでも思っているのであろう。
「その不愉快な表情を彼女達に向けないで頂きたい。どうかなお嬢さん方、私の館でお口直しにお茶でも?」
そしてこれ程の美姫に声をかけられる者はバカか何かしら絶対的な武器を持っている男性に絞られる。
その事を証明するかの様にもう一人声をかけた男性はこのギルドでも有名な貴族である。
しかし、有名は有名でも女癖の悪さが有名なのだが。
そして声をかけられた渦中の美姫達はというと、この男性二人を物の見事に無視である。
その事に段々と苛立ちを隠せなくなって来ている男性二人なのだが普段この様な馬鹿な男性やウザい貴族に良い思いが無い者達、特に女性ギルド職員や女性冒険者達は「良いぞもっとやれ!」と心に中で思っているのか皆んないい表情をしている。
「おい!たかが平民の分際で俺様の言う事が聞けないと言うのか!?」
そんな中、先に無視される事に耐えられなくなったのはやはりと言うか貴族の方である。
しかしながらこういった者達は全員大声でがなり立て暴力で人が動くとでも思っているのだろうか?やはりこの貴族もまた大声で叫び美姫の一人、一番好みなのだろうか青髪の女性の肩を掴むと強引に振り向かせようとする。
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