第335話フレイムまで生温かいもので下腹部を濡らしている
◇◆◆◇
「はあー………」
「ふー………」
サラとフレイムの気持ち良さげな声が風呂場に響く。
サラはともかくまさかフレイムまで生温かいもので下腹部を濡らしているとは思わず、少しびっくりしたもののその事には触れずにいたのが功をせいしたみたいである。
「着替えここに置いとくからな」
「分かりました。 わざわざありがとうございます」
「ちょっ、え!? クロっ!?」
風呂場にいる二人に脱衣所から着替えを持って来たことを告げると落ち着きリラックスしたサラの声と、クロが脱衣所に来たことに驚きを隠せないフレイムの声が聞こえてくる。
今の自分には友人と言える様な者もいないため、なんだかんだで仲が良い二人のことが羨ましくも微笑ましく思う。
部屋に戻りソファーに腰掛けるとアルが俺の許可を取らず膝の上に座り体重をかけてくる。
そのアルの頭を優しく撫でてあげると実に幸せそうな顔をしてリラックスし始めたところでストレージから櫛を出すと最近長く伸び始めた髪の毛は勿論尻尾も丁寧にブラッシングしてあげる。
すると、端っこで性格に似合わず編み物が得意であるキンバリーが今まで編んでいた作業を止めるとすすすといつの間にかクロの左隣に腰掛け尻尾を振りながら物欲しそうに上目遣いで見つめて来るのでアル のブラッシングの後にキンバリーもブラッシングしてあげる。
その途中、パタンと読んでいた本を閉じたターニャが羨ましいくも何でもないですよといった感じでクロの右隣に座って来るのだが若干体重はクロよりにかけてくる。
キンバリーのブラッシングが終わるとアルやキンバリー同様にターニャの髪の毛も優しく梳いてあげると羨ましくない程で来た為素直に喜べないターニャはそれが表情に出ない様にしているのがまる分かりなのだが口元はその限りでは無いらしくニヨニヨとしているのが見える。
それを指摘してしまうのも勿体ないのであえて指摘せずターニャの頭を撫でる事によりその隠しきれない口元を堪能する。
そうしているとルルがソファーの後ろからクロに抱きついて魔力供給をお願いしに来るのでそのままルルに魔力を供給してやると楓がルルの隣に来ると同じ様にクロに抱きつきキスをしてくるのでそのまま全員にキスをしてやる。
その間その空間にはキスの音だけが響き皆んな実に幸せそうな表情をしてくれる。
あー………堕落してんなー。
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