第44話 相田はぐいぐいくる
まーた株が大暴落した _| ̄|○
え?このメンタルで文書けるか…?
投資詐欺にあった時よりも今の方が数段つらい…_:(´ཀ`」 ∠):
それは置いておいて、誤字脱字報告いつもありがとうございます!
本当に助かります!
____________________________________
ですよねー。やっぱり無理だよねー。
当然というか気づかれていた。
…いや、相田のことだ。
これはワンチャン、相田が俺と知らずにナンパでもしている可能性があるか?
とりあえず、黙って様子を伺ってみる。
「…」
「?おーい、村井。無視しないでよ」
はい、違った。
やっぱり普通にバレてるし。
俺は諦めて素直に返事をすることにした。
「や、相田」
「はい、どーも♡」
相田はそう言うと両肩に置いていた手を俺の頬に当てて親指と人差し指で挟んでぷにぷにしてくる。
ちょ、やめろ。
「っていうか、村井、酷くないー?村井エレベータで会った時、私らのことわかってたっしょ?なんで無視すんの?」
…いや、それは相田もだよね?
じゃなきゃ、今こいつが俺の目の前にいるわけがない。
まあ、ここは無難に返事をしておく。
「いや、楽しそうにしてたから。話しかけたら迷惑かと思って」
「ふーん。はいはい。じゃあそういうことにしておこうかー」
「…」
こいつ…絶対信じてないな。
半分は本当なんだけど。
そこでふと、こいつの取り巻き達の姿が見当たらないことに気がつく。
「あれ?お前の友達は?」
「ん?菜月達のこと?置いてきたけど」
「いや、置いてきたって…」
なんでだよ。
お前ら一緒に遊びに来てたんじゃないのかよ。
「んー、まあ、あっちは服屋とか回ってるから大丈夫でしょ。それより今日は村井をからかっている方が面白そうだったから。村井暇っしょ?ちょっとお茶しようよ」
そういうと相田は俺の腕を掴んでぐいぐい引っ張る。
なんて言うか、すげー自由だな…。
ある意味憧れるぞ。
という、かからかうってなんだよ。やっぱり俺のことおもちゃにしようとしてるっぽいんだが…それだと取り巻き達を置いてきた理由がいまいちわからない。
「いや、俺さっきお茶してきたし。お茶はいいかな…」
「へー?誰と?」
ニヤニヤと馬鹿にしたように相田は俺を見ている。
あ、こいつこれも嘘だと思ってるだろ…?
これは本当なんだが。
だが、こいつ、元々神代と確執があるんだよな。
神代の名前を相田に出したらどんな反応するかがわからないのでここは濁しておく。
「別に誰とでもいいだろ」
相田はそんな俺の返答を聞くと、やっぱり自分の予想通りだ嘘なんだと認識を強めたようで余計ニヤニヤしている。
「まー深くは追求しないであげる。別に話するだけだし、もう一軒くらいカフェ行けるっしょ!行こ行こ!」
こいつ…ぐいぐいくるな。
ついでにやたら距離が近いんだよな。
これがギャルの距離感か…。
「いや、いいって…。誘ってくれて悪いけど、俺一応このあとやる事あるし」
さっき勝手に暇だと決めつけられたが、別に暇ではない。
一応帰ったら狩人モンスターでアイテム集めをするという大事な仕事があるのだ。
昔はもっと簡単に初心者用の経験値倍増アイテムとか初心者用の武器やら防具が手に入っていたような気がするのだが、前より出現率が下がっているのか、思うようにアイテムが出てこず集めるのに苦戦をしている。こんなことなら売り払うのではなかった…。
角が立たないように無難に断るが、彼女は一向に引く様子は見せない。
「もし、絶対っ外せない用事なら私もしょうがないって思うけど、どうなん?そのやること、絶対外せないわけ?」
相田はぐいっと俺の襟を掴んで顔を近づける。
あのね、やってることがほとんどヤンキーなんだよね。
顔が近い…。
「いや、俺さっき買い物しちゃってそんなにお金持ってないしさ…。また別の機会ということで」
「じゃあ、今日は奢ってあげる。それでいいでしょ?あ、高いのはダメだけど」
「…」
うーん、どうなんだ。
この間は絶対財布にされると思ったが、こう断言されるともしかして本当に俺と話しがしたいだけなのか??
そう言えばこいつ水城先輩と友達だって話だったな。
水城先輩と仲がいいなら、俺が一応は水城先輩を助けた形になっているんだから興味を持つのは当然かもしれない。
前に誘われた際は水城先輩と相田の関係を知らなかったし、神代の件もあって相田はいじめっ子キャラという印象が強いため最大限警戒していたが、もしかして無駄に警戒しすぎていたのだろうか?
「…じゃあ、ちょっとだけ」
悩んだ末、ここは一緒にカフェに行くことにした。
どうせクラスも同じだし逃げ続けられそうもないので、だったら今日サシで話をしていた方がマシだという結論になった。
「はい!じゃあ決まり!行こ行こ!いいお店知ってるんだ!」
そう言って俺の腕を引っ張っていく相田。
…あと最近ちょっと自分でも思うのだが、どうも俺は押しに弱いような気がしなくもない。
「ほら!このカフェ!パフェがすごい美味しいの。行こ行こ!」
「…」
知ってるよ。
うまかったよ。そのパフェ。
そう。相田に連れてこられたのは俺がさっき神代達と一緒に行ったカフェであった。
店の中に入った時、俺の顔を見るなり3股?とつぶやいていた店員さんの顔が忘れられない。
勘違いしているにも程がある。
____________________________________
沢山のブックマーク、評価、感想ありがとうございます!
カクヨムコンに応募してみました♪( ´▽`)
ちょっと期待できそうと思ってもらえたら☆評価してもらえると嬉しいです!
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます