SEVENTH HEAVEN

すうさん.

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物語を始めよう。

それは『人生』


個人に与えられた唯一無二の物語。

他人にとっては過ぎ行くものでも、

その内容は自身の速度で、

自身の感情を持って、

自身の選ぶ道程(みちのり)を書き記していく。




――それは人の死を見取る者たちの物語。






人が死ぬ時、彼らは今際(いまわ)の際(きわ)に赴(おもむ)き、その最期に立ち会う。

彼らは死に纏(まつ)わる七人の使者。



『運命』がその者の終わりを定め、

『終末』が最期の息を引き取る。

『死神』は身体から魂を切り離し、

『天使』が魂を天に運ぶ。

『書記』は故人の最期を書き綴(と)じて、

『忘却』が思い出と悲しみを掃(は)き捨て、

『歴史』はただひたすらにそれを観ている。



我らは死に集(たか)る者。

終わりを運び、終止符を打ち、永遠に綴じる者達。




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