都忘れ

浅い眠りに誘われ

いつの間にか消えたあなたの

今思い出してもその姿は

美しかった 儚かった


くすんだ藍色の視界に

零れた欠落は既に枯れた

昔と変わらないはずの生活はどうも

味気ないものとなってしまったようだ


途切れない意識の端に

歪んで映る様々な言葉たちは

例えることもなくただ、ただ

ふと消えてしまった


僕は偽りの愛を描いていたのでしょうか

重ねたこの思いは嘘なのでしょうか

どうあがいてもどう誤魔化しても

溶けてしまったのはなぜでしょうか

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る