都忘れ

浅い眠りに誘われ

いつの間にか消えたあなたの

今思い出してもその姿は

美しかった 儚かった


くすんだ藍色の視界に

零れた欠落は既に枯れた

昔と変わらないはずの生活はどうも

味気ないものとなってしまったようだ


途切れない意識の端に

歪んで映る様々な言葉たちは

例えることもなくただ、ただ

ふと消えてしまった


僕は偽りの愛を描いていたのでしょうか

重ねたこの思いは嘘なのでしょうか

どうあがいてもどう誤魔化しても

溶けてしまったのはなぜでしょうか

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