第4話 ログ 1ー4
さてどうしよう。
どうさせたい? 、どうすべきかな。
[脅威対象を先制撃破、或いは無力化、可能であればアウトレンジが望ましい、状況の安全確保、然る後に所定の……]
えーくせれんと! 完璧だパーフェクト素晴らしい、ゲーマの精神が形に成った様な非の打ち所がない模範解答だ。
そうだよなそうだろう、しかし却下。
判ってるだろう、ダメなんだ。
ココは君らの常在戦場、狩り場でも無いし面クリステージでも無い。
業務上守秘及び保護対象個人情報にも鑑み、現在現地東京都内某所。
有事では無い、平時。
私は軍人では無いし、脅威と云っても能力評価であって、立場は同じ日本国籍民間人、同定前だがまず99%。
これは私闘でもデュエルでも無い、特別職公務員待遇雇用契約による公務の代理執行、なんだ。
国家依頼、国家黙認での超法規活動。
じゃあどうするのかって。
だからまず、雨森嬢の保護、身柄安全確保。
[ふわふわ出来上がったおっちゃんみたいな、怪しい足取りの背後に摺足そっとスニーキング、ガラ空きの彼女の細いうなじを手刀で一太刀。
一息に意識を断ち切る。]
はいバッドエンド回収お疲れ様。
いいかげんラノベ脳は棄てよう。
当然にしてこの後彼女の身柄は一時的にせよ当局の管理に置かれる。
身体所見状態確認で、後頭部頸部に軽度打撲痕、言い逃れる自信は無いし万が一にも後遺症だなんて冗談にもならない。
もし部下から進言されたら即座にグーで応じるよ。
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