第18話 地獄よりの憤怒
フォルカの宣言を受けて、『
『それが行き過ぎた想いであったとしても貫く覚悟はあるか?』
「あぁ……平穏な世界に向けて、この覚悟は一生貫いてみせるよ」
『その「
『
「……なんか変わるのか?」
『今フォルカが決めた「
「『
『
『『
「最初に教えといてくれないのかよ」
『教えちゃいけないルールなんだっ!』
「そうなのか……」
俺が「
「まず1つ目……俺が悪と定めた者は絶対に見逃さないこと」
『根がどんだけ良い人でも?』
「あぁ……傲慢かもしれないけど、どんな形であれ、その悪の心は俺が裁くよ」
『
「そうだな…これはルールになるか分からないけど、『
その言葉を口にすると、静観していた連中も、話をしてくれていた『
『ふふっ……私たち呪いの力以外はいらないって言うの? もっと凄いのに目覚めるかもしれないし、貰えるかもしれないんだよ?』
「この誓いは皆だけにするもんだと思ってるし……『
『さっすがフォルカだね!』
『
①自身が悪と定めた者を見逃さず、裁くまで追い続ける。
②『
③「
④種族を問わず、未来ある子どもたちのピンチは見過ごさない。
⑤種族問わず、差別や迫害、非常に目に合っている者に手を差し伸べる。
⑥どんなに強大な悪でも自らの手で裁く。
⑦平穏を目指す者を大事にする。
⑧「
『すっごーい! いきなりこんなに厳しく定めるのなんて聞いたこと無いよ!』
玉座の上で『
そんなにやばかっただろうか? その雰囲気を正すように、今まで一言も発しなかった呪源が口を開いた。
『……これで真に我らの使い手になった』
「やっと……声が聞けたよ『
『やりたいことと制約決めるまでは黙ってるって決めてたぽいからね! ん~『
フォルカは内心相性なんてあったのかよって思ったりしたが、自分の欲望と渇望、制約の内容で相性があるんだろうなと察した。
『相性抜群で、フォルカの魔力量的に、あたしとなら今すぐにでも『
「そういうもんなのか、まぁここにいる分には時間があまり経過してないんだろうからいいけど……速くあの黒いのを倒さないとな」
『そうだねぇー! では我らが真の使用者の新たな門出を祝いましょう!』
『
◇
気付けばフォルカの観ていた景色は戻っていた。
標的を見失って困惑していたのであろう黒い天使が、発見したという感じでプカプカと近づいてくる。
時間が10分の1程度しか経過してないのも驚くし、呪いの刻印が広がった場所が少し痛いのも気になるんだよな。
でも、改めて状況を振り返ると沸々と怒りがこみあげてくる。
「……狐面、見つけたら容赦しない」
『よい覚悟だ』
後ろから声をかけられて振り向くと、今まで一度も使わせてくれなくて呼んだこともなかった『
精神世界で玉座に座ってる状態で話したことは、さっきを含めてあったけど現実世界で話をするのは新鮮だけど……勝手に出てこれるの?
『私と『
「それは制約を決めたとき限定のサービスみたいなものか?」
『そうだ、フォルカが決めた『
優しく微笑みながら真面目に説明をする『
『私は怒りの罪だが、常々怒っているものではない。フォルカの『
「俺の思ってること全部バレちゃうんだな」
『フォルカの中に我らは存在しているからな。今頃『
体の刻印から何か青黒い魔力が溢れだしそうで恐ろしいが、時間がないようだし、『
『『
「……ありがとう、『
『私の『
『
フォルカは魔力を練り上げ、頭に浮かんできた言葉を口にする。
『
そう唱えた瞬間、俺の後ろに居て、肩に手を置いててくれた『
後ろを振り向けばとても上品に笑う『
その姿は変わっていて、12枚の黒い羽根が体から少し離れた場所から生えていて、黒いドレスは鎧が少し追加されており、頭の上には真っ赤な魔力で出来た輪が回っており、懐かしむように自分の身体を確認していた。
「なるほど……『
『ふむ……我らが背負う罪の形ではなく、本来の真名での状態のことだ』
「…だから難しくないって言ったのか」
『私の『
「……それが本当の姿で本当の名前」
『そうだ…時間がないぞ?』
そうだったと思い、黒いやろうに何かしてやろうと振り向いた時。
すでに黒いやろうが斧を振り被って笑っていやがった。
ーーガキンッ
振り下ろされた斧は気付いたら俺の正面にいた『
『この程度の玩具で我らが怒りに対応しようなぞ…片腹痛い』
ーーパキッ
『
黒い奴は反対の斧を叩きつけようと振り上げている。
「ァァァ…ァァア」
『出来損ない如きが、塵になれ!
ーーピタッ
斧を振り下ろそうとしていた黒い天使は動きを完全に停める、燃えて動いているはずの魔力の火まで完全に動いていない。
数秒後、黒い天使の身体に異変が起きる。
ーーパキッーパキッ!
黒い天使の身体に罅が入り、サラサラっと粉のようになって少しずつ崩れていく。
『
視認された対象は動きを停められた後に「動きたい」と想ってしまうと、対象の身体は砂鉄となり粉々になり消えていくっという地獄を味合わせる技である。
この技は動かないと他の技で地獄をみせられ、動こうと思っても身体が粉々になってしまう食らえばそれで戦いが終わるレベルの技である。
(
『さぁ…時間が無いぞフォルカ』
何故か羽が生えて飛べるようになっていたフォルカは、もう1体の黒い天使の気配を感じる場所へ急いで向かった。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます