アキハル the legendary true poppa
神崎 ひなた
1.トゥルー・ライブ
ヤスは最高に
「メランコリーだゼ」
ルーシー・ストライクに火を点けて、肺いっぱいに吸い込む。
いずれにせよ、ヒートアップした脳に最高のインスピレーションをもたらしてくれる
――ヤス、お前は
だが俺は
This is going my way
それが俺の歩く道なのだから。
「――時は満ちた」
タバコを
ニューロンの爆ぜる閃きに耳を澄ませつつ、
「……オイオイ、
三十人ほどが収容できる観客席には、誰一人として存在しなかった。
いや、失敬――これは表現として
より
分かるだろ? そう、ゴリラだよ。
ゴリラ――ゴリラとはつまり――
ゴリラの瞳で瞬く光は、あまりにも
どうやら
死体の山、被害者ども。だがどうせ、ヤの付く家業に
さて、俺はダニーボーイのために
生きて尚、行き場を失った連中に届きますように。
「はいどーも、アキハルです。ま、俺はね? なんでゴリラがこんなトコにいるか知らねぇけど? なんかヤケに哀しい顔してっからネ? まぁ俺の歌でも聴いて
俺はマイクのスイッチを入れて薄っぺらい上着を脱ぎ捨てた。
そして、ギターを構える。
「――
死んだ目の観客が一人でもいるなら、そこが俺のダンスホールだ。死体など構わず、
「メランコリーにサンダル持ってかれちまったDAYSッッッ!! サンダル即ちこれサンダルフォンwikiにも書いてるこれ常識!!
気が付くと、ゴリラは死体の上でドラミングしていた――それはただのドラミングではない。
――
「いい
「ドォォォォォォォォォォォォアッッッ!!」
ギター、シャウト、ドラミング。
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