昭和95年葉月初日 利府列主の日

 先日の不適切な敗戦を強いられた神宮スワロー帝国は、新たに鉄球使い梅野に暇を与えた。

 先日の関西帝国戦での火消しは見事であった。

 ならば暇をやろうとの事。

 いわゆる利府列主というものらしい。

 本日は久々の出井芸無、日が沈まない内に終わる戦だ。

 戦に先立ち国民より激励文が届く、内容を見ると…。

・廣 岡殿は頑張っておる

・嶋 殿無き軍師殿は頑張っておる

・大 下殿頑張れ

・敗 戦は許しませんぞ

 と兵の士気が上がる内容であった。

 さて、本日の戦場はライアン将軍が預かる事にライアン将軍はまだ負けてはおらぬとさらに士気が上がるのであった。

 さて、ここまで語ればさぞ神宮スワロー帝国は大勝したと思うが実際には…

・廣 岡殿の悪送球

・嶋 殿欠く軍師殿は働かず

・大 下殿は出陣せず。

・敗 戦をすることに

 縦から戦局を見られてもライアン将軍は、初の黒星となってしまったようだ。

 むむむっ激励文は反面の予言書であったか、または不適切な間者か!

 皇帝高津は次に誰を利府列主させるか考えたのであった。

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