昭和95年文月28日 なにわの日

 まだ国債発行は無いものの列強の位置にいる神宮スワロー帝国。

 ひとつ気を抜いただけで16連日の恐慌に陥るのは見に染みてわかっている、わかっているのだか、2番隊長山田がゴリラを伴って暇を出されてしまう始末。

 そんな中のなにわの日に限って関西帝国より会談が行われることになった。

内容は神宮スワロー帝国はティガ関西帝国の従属になり、セ界は強靭なる大読売と鬼兵士(半人)を率いる関西帝国が伝統的にやるのが好ましいと提言した。

 そして、秋山のたくみくんが最後にこう言った。

 「そもそも、イノーアはまだ一勝もしてねぇな!」

 強い雨が降る中、神宮スワロー帝国の首都青山ではティガ関西帝国の無慈悲なる侵攻が行われていた。

 鬼兵士暴亜に稲は踏み荒らされ、鬼兵士三途には坂の本屋は燃やされ、また暴亜が暴れてもはや手の付けられぬ状況であった。

 この雨だから能芸無もあり得、はたまた5の刻で強制終了もあり得と鼓舞する高津皇帝だか終わる気配が無い。

 関西帝国の青山蹂躙は続き、もはや先日中京の地で行われた赤ヘル共和国の大虐殺を越える大虐殺であった。

 しかし、サブウェポン宮本、優駿塩見、白き翼廣岡の砲撃が見られと言う。

 秋山のたくみくんはと言うと

 「そもそも、20点はやり過ぎだな!」

 と言い放った。

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