第36話 教育者はきつそう2(辛いのは管理職も同じ)
Q 52歳 男性 教頭
#教師のバトンを拝見していると、若い先生たちが羨ましいです。
だって、言いたい放題なのですもの。
30年前の私たちの頃と比較するのもおこがましいですが、あの頃は何も言えずただ先輩教師の背中を追っていました。
管理職から怒鳴られるなんて当たり前でした。
だって、子どもを育てる基本のきを知らない、ただの若者なのですもの。
休日なんかほぼありません、当時流行り出したコンビニをモジって、「今日はセブンイレブン」なんて言ったものです。7時に出勤して23時(11時)に帰ることが多かったからです。(実際は6時に出勤して24時(12時)に帰るが正解ですが・・)生徒指導だって、「今日から俺は!!」に出てくるような生徒が多く、日々心身ともに疲弊していました。でも、いい学校をつくりたいという思いうだけは持ち続けたものです。
教頭になった今はどうでしょうか。
職場の労働環境の改善のために、教頭たちは無限の仕事を背負っています。
やってもやっても終わりが見えません。底なし沼です。
先生方がよい環境で働くために、昼夜問わず、働きづくめです。
管理職なんだから当たり前でしょ。そんな風に思われているのかもしれませんが、先生方から無理難題、多くの仕事を押し付けられています。
プラス、提出書類を作成する業務が山のようにあります。
30年前よりも、生徒たちは落ち着いてきているのは事実です。ただ、個別に対応する案件が増え、私自身パンク寸前です。
私にも家庭があり、子どももいます。
私が初めて赴任した田舎の中学校の教頭は、暇があれば折り紙を折って、生徒たちと遊んでいました。机上にパソコンなんかなく、折り紙の山で、いつもニコニコしていました。自分も教頭になったらあんな生活がしたいなぁと考えていましたが、難しそうです。
私の机上は書類の山で、眉間のしわは深く刻み込まれています。
世間はもっと、学校の管理職の仕事負担軽減についても議論してほしいです。
現場で働くのは、学級担任や教科指導、部活動で活躍している先生たちばかりではないのです。
私から言わせれば、生徒と対峙する時間が多い、先生方は羨ましい限りです。
生徒と苦楽を共有できるなんて、教師冥利に尽きるではないですか!
私は日々、パソコン画面と書類のにらめっこなのですから。
教育のためと思い、今まで我慢してきましたが、この状況を変えるいい手立てはありますか。
Q 答えるのはあなたです。どのような返答をされますか。
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