第8話「カプセルさん」

先生は、黒板に、白いチョークで"丸"をたくさん描きました

「この丸は、"マイクロカプセルさん"と言います。目に見えないくらい、小さな小さなカプセルさんです。みんなの服にもたくさん付いていますよ」

みんな、自分の服を見ましたが、カプセルさんはやっぱり見えませんでした


先生は、その丸の中に、青いチョークで"点々"をたくさん描いていきます・・白いカプセルさんの中は、青い点でいっぱいになりました

「カプセルさんは、いい匂いのする"香りちゃん"たちを包み込んでいます。カプセルさんに入れないと、香りちゃんたちはすぐに消えてしまいます。だから、いい匂いがずっと続くように、守っているんです」


先生は、カプセルさんを、手でこすってボカシました

「カプセルさんは、こすれたり濡れたり太陽に当たったりすると、壊れます。カプセルさんが壊れると、中の香りちゃんたちがはじけて出てきます。それでいい匂いがしてくるんです」

先生は、カプセルさんの中にあった青い点々が、あっちこっちに散らばっていく絵を描いていきます

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