第1話⑧『今の世の中』と書いて、『絶望的な日常』と読む
その頃。
隣街にあるファミリーレストランでは、3人の男女がテーブルを囲んでいた。
「はじめまして。【サチ】です」
「【YU(ユウ)】です」
「【しげちゃん】です。宜しくお願いします」
「【コッコ】さん、遅くなるって」
「渋滞にはまったんでしょ?仕方ないよ」
そう言いながら、【YU】と名乗った少女が、カルピスを飲み干す。
少しの沈黙の後、1人の女性が店の扉を開けて入って来た。
茶系のポロシャツにジーパン姿。
辺りをキョロキョロと見回しているその女性に、【YU】が声を掛ける。
「【コッコ】さん!こっちこっち~」
【コッコ】と呼ばれたその女性も、彼女達のいるテーブルに着く。
「ごめんなさい。早く出ようと思ってたんだけど…」
「イイよ。もう少ししたら、出よっか?」
「そうですね」
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます