『佳子ちゃん、お誕生日おめでとう!』

 8月26日。合同練習も終え、夏休み終盤。#Sweets Angelスイーツエンジェルはる萌美めぐみは事務所前に集まっていた。


遥「今日行くの、なんだったっけ?」


萌美「フルーツパーラーだよ。」


遥「佳子ちゃん、喜んでくれるかなー!」


萌美「うん……!きっと、喜んでくれるよ。」


遥「やっぱりさぁ、女の子だけで遊ぶと、甘いものとかたーくさん食べれて、最高だよね!」


萌美「ふふ、うん。でも遥ちゃん、女子校でしょ?いつも女の子ばっかりなんじゃ……」


遥「あはは!たしかに!萌美ちゃんは?共学だけど、好きな人とかいないの?」


萌美「いないよ~。」


遥「イケメンは?」


萌美「……イケメンはいるけどぉ。」


遥「へー!」


萌美「あっ」


遥「ん?」


萌美「思い出した!三林みばやしにも、エイチフェスに出る男の子がいるよ!」


遥「えー!イケメン?」


萌美「そうそう。それで思い出したの。」


遥「おー。何くん?調べる。」


萌美「斎藤さいとうみどりくんだよ。」


佳子かこ「遅くなりました!!」


遥「お!佳子ちゃ~ん!お誕生日おめでとう~!」


萌美「おめでとう!」


佳子「ありがとうございます!……何を見てたんですか?」


遥「萌美ちゃんの学校の、男の子アイドル!あ、この人?」


遥がスマホで調べた写真を見せる。


萌美「あっ、うんうん、そうそう。」


遥「お~……イケメンだ。」


佳子「イケメンですね。」


萌美「うん、人気だよ。まぁ、私はあんまり話したことないんだけど。」


遥「同い年?」


萌美「うん。……いや、斎藤くんのことは今はいいんだよ!佳子ちゃんのお誕生日をお祝いしなきゃ!」


佳子「ありがとうございますっ!」


遥「よーし!レッツゴー!」


3人はフルーツパーラーへ向かった。


 数十分後。数々のスイーツを楽しむ#Sweets Angel。


遥「美味しい?美味しい?」


佳子「はい!とっても!こんなにたくさんのフルーツやスイーツに囲まれて、幸せです……!」


萌美「ふふ、喜んでもらえてよかった。」


遥「うんうん!その笑顔が見たかったんだよ~!よーし、じゃあ、その笑顔をもっと笑顔にしまーす!はい!プレゼント!」


萌美「あっ、私も。どうぞ!」


佳子「わ!ありがとうございます!プレゼントまで……」


萌美「佳子ちゃんが好きな感じだといいな。」


佳子「もうラッピングからとっても可愛いです……!」


遥「やったー!それ、私たちで包んだんだよぉ?」


佳子「そうなんですか!?すごいです!可愛いです~!」


萌美「喜んでもらえてよかった。」


遥「まだまだ楽しもーう!」


佳子「はい!ありがとうございます!」


佳子ちゃーん!お誕生日おめでとう!最初は絶対にこの子とは合わない!って思ったけど、むしろそれが良いっていうか、タイプが違うからこその発見がたくさんあって、毎日楽しいね!これからも、一緒に#Sweets Angelしようね!

佳子ちゃん、お誕生日おめでとう!最初は心配だったけど、今の#Sweets Angelの雰囲気、私はとっても好きだよ。飾らない関係性がこれからも続くといいな。3人で最高のアイドルになろうね!

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