第25話『私たち、喧嘩してました。 4』
金曜日。今日は久々に
「お疲れ様です!」
#Sweets Angelに会うのはカップリング曲が『
「お久しぶりです。すみません、なかなか顔を出せず。」
「あれ?
遥「おトイレだよ。」
「あぁ。」
何か違和感が。
「差し入れです。」
遥「わーい!ありがとうー!」
佳子「ありがとうございます。」
「はい。3人で分けてくださいね。」
佳子さんが箱を受け取る。
佳子「1人5個も!いいんですか?」
「どうぞどうぞ。」
戻ってきた萌美さんにお菓子を渡す佳子さん。
萌美「え!わ、ありがとうございます!」
「いえいえ。」
萌美さん、顔色が悪いな……。
遥「私のは?」
萌美「あっ、こ、これ、どうぞ!」
遥「えへへ、ごめん、ありがとう。」
あ……。佳子さんと遥さん、一切目を合わせないんだ。
佳子「マネージャーさん、ありがとうございました!すみません、お先に失礼します!お疲れ様でした!」
佳子さんが帰る。
遥「……私も帰ろー。お疲れ様!」
遥さんもそそくさと帰ってしまった。萌美さんがふらっと床に座り込む。
「だ、大丈夫ですか!?」
萌美「……なんか今日、調子悪くて……。原因は、分かってるんですけどね……」
「……遥さんと佳子さん、喧嘩中ですか?」
萌美さんが両膝を
萌美「……ふたりの間を行き来するの……疲れちゃいました。……
私がいない間に、#Sweets Angelがこんなことになっていたなんて。自分の力不足を感じ、虚しくなった。
「……萌美さん、もう帰りますか?」
萌美「えっ、あ、はい」
「送ります。」
萌美さんが目を潤ませる。
萌美「……ありがとうございます。じゃあ……ちょっとだけ、わがまま行ってもいいですか?」
「はい。」
萌美「千翼先輩のおうちに、行きたいです。」
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