第116話 第8エリアへ




 ダンジョンの強化をした後、次のエリアへ進むための準備を進めた。


 第8エリアは最前線のエリアになるため、エリアボスの強さもなかなかなものになっている。まあ、通過報告は結構出ているようなので、今の上位プレイヤーたちであれば撃破自体は問題なくいけるくらいの強さなのだろう。

 

 俺の場合レベル的には十分問題ない範囲にいるのはわかっている。しかし、パーティーメンバーが死んだら終わりのテイムモンスターたちで構成されているから、もしもの時のためにいつも通りしっかり準備してからボスに挑むことにした。


 エリアボスはデスオーガー6体と、少々今までのボスと違うパターンだが、その分1体当たりの強さは2つ前のエリアボスと同程度らしい。

 ただ、厄介なのがこいつらプレイヤーと同じようにパーティーを組んでいることだ。1対1体しっかり役割をもって戦ってくるので、下手に迎え撃つと1体も倒せずに殺されることもあるらしい。


 とまあ、まだ挑んでいない体で述べておいてなんだが、すでに撃破済みである。

 確かに強いでは相手ではあったが、念を入れて準備してから挑んだことで、特に危なげなくエリアボスを撃破することができた。


 今までのボスに比べたら最も厄介な相手ではあったんだが、事前に情報を手に入れていたのと、レベルの暴力で押しきれたからな。

 こういうボスを初見で突破できるプレイヤーってやっぱりすごいんだよな。俺も一応初見ではあるが、情報を調べたうえで挑んでいるから初見とは断言できないし、おそらく情報なしで挑んだらかなり厳しいラインまではいったと思う。倒せないってことはないだろうけど、最悪誰かが欠ける可能性はある。まあ、そうなりかけたらその前に自殺すると思うけど。


 ま、問題なく倒せたんだから、たらればを考えても意味はないよな。



 エリアボスとの戦闘エリアを出ると、第8エリアは荒野のエリアになっていた。

 西部劇でよく見るような光景と言えばいいのか? あんまり西部劇を見たことがないのでそういうイメージなんだが。


 実はこのエリアで新しい武器が見つかっている。西部劇というイメージの段階である程度察することはできるが、銃が見つかっているのだ。

 ただ、聞くところによるとちょっと癖があって、使い勝手はあまりよくはないらしい。

 それに魔法主体のプレイヤーには銃はあまり向いてないらしいので、俺にはあまり関係ない武器ではある。

 銃を使うなら魔法を放てよって話だしな。気にならないと言ったら嘘になるが。


 後はダンジョンだな。

 イケシルバー情報だと、第8エリアには2つ大きなダンジョンがあって、どちらも素材集めに向いているらしい。モンスタードロップだけではなく、採取や採掘が結構できるらしいので、シュラたちのレベル上げに使えるのではないかと期待している。


 ついでに俺のレベル上げもしたいところだな。俺のレベルが上がらないとシュラたちのレベルも上がらなくなってしまっているし、もう少し早くレベルを上げたいんだが。 


 しかし、テイマーって直接戦闘だとレベルがほとんど上がらないんだよな。セカンド職のダンマスに関してはレベル上げに関しての情報がほとんどないし。イケシルバーというかウロボロスに聞いてもそうなんだから、詳しいやつ誰もいないんじゃねぇかな。

 いや、アンゴーラに聞けば答えてくれる可能性はあるか? 


 おっと、こんなところであれこれ考えても時間の無駄だな。とりあえずいつも通り一番近い町まで行って、そこでいったん休憩だな。




 ―――――

 おそらく完全に初見の状態で挑んだらキャラメルあたりが瀕死になって、それをかばって主人公が死ぬ。

 一応、過去にも情報出していますがテイムモンスターが死ぬ前にテイマーが死ねば、同時にテイムモンスターは強制的にデスポーンしたテイマーの元に転送されるので、テイムモンスターの死は回避できる。間に合わなかったらアウト。


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