コールドスリープから目覚めたら異世界だった……？

登場人物紹介②

【イケメンケモミミ狩人　テミス君】

獣人族のイケメンケモミミ狩人くん。

イケメン＆ハスキーボイスで雰囲気もクールな感じだけど、それとは対照的にモフモフの愛らしいケモミミのギャップがニケのツボにどストライクらしい……

ニケは自分と同じくらい年齢かな？と思っているが実際は二歳若い（18歳）。

冒険者ギルドの等級では現在、鉄等級（E rank）。

冒険者としてはニケよりも先輩。

冒険者ギルドだけじゃなく狩人ギルドにも所属していて、普段は魔獣狩りを中心にクエストをこなしている。

弓を持っているがあまり使っていないところを見ると弓はどうもそれほど得意ではないのかもしれない……

獣魔術の金熊強化術（ベア・リーンフォース）の詠唱でも「偉大なる森の女神ケルヌンナの眷属たる金熊ウルサよ、汝が裔（すえ）たる我に力を授けよ！」と詠唱している通り、熊系の聖獣（幻獣）の血を引く熊系獣人族。

【木等級冒険者　ロイ】

赤髪短髪の元気な感じの少年。

故郷の村がモンスター氾濫（スタンピード）災害で壊滅して迷宮都市アンヌンに難民として移住してきた。

移住を期に狩人見習いから戦士職に転職し、冒険者を始めた。

冒険者等級はニケと同じで現在、木等級。

お金が無いのか、装備は粗末なものを使っている。

防具はニケが着ているのと同じような綿がしっかり詰まったシャツとズボンのみ。

ニケと違い、『初級冒険者チャレンジ補助金』の1万MPは取得できたが、鎧を買う余裕は無かった……

武器は少し刃が欠けて見た目もみすぼらしくなった中古の剣を使用しており、中古品の為か剣に鞘はついていない。

冒険者ギルドが主催する養成所で学んでいる為、冒険者としての基礎知識は身についている。

実直な性格で猪突猛進！？

ニケが邪悪（イーヴィル）種を討伐して喜んでいる姿を見て、「ニコ、お前そんな風にしてるとまるで女の子みたいだな……？」と言っているので、ニケが性別を偽っていることに気づきつつあるのか、あるいはニケのせいで新たな性癖が芽生えつつあるのか？？

【迷宮都市アンヌンの農家　ゴンサクさん】

迷宮都市アンヌンで農業を営んでいる。

従業員も数名抱えているようでそこそこの規模の農地を運営している。

ニケいわく日本人のような顔をしているおじさん。

ヤマト国出身らしい。

ヤマト国にいた彼は当時冒険者をしていた奥さんとヤマト国で出会い、恋に落ちた。二人は結婚した後、奥さんの故郷の村が近くにあるアンヌンに移住した。

奥さんはドワーフ族の元銀等級冒険者。ドワーフ族の特徴なのか土いじりが趣味でゴンサクさんとも意気投合した。ゴンサクさんがアンヌンに移住したのは彼女から話で聞いていた西洋の魔野菜に興味を持ったから。

実はアンヌン農業ギルドの副ギルド長も務めている。

ギルド長は彼の奥さんの親戚でドワーフ族。

誠実な性格で、真面目に農業に取り組んでいる姿が信頼を獲得し、よそ者であるゴンサクさんがアンヌン農業ギルドの副ギルド長になることができた。

すごく良い人らしく、見知らぬ土地でいきなり目覚めることになったニケを自分の子どものように可愛がってくれている。

しゃべり方は日本の田舎ことばみたいな感じだが、野菜の発音だけやたら良い英語のイントネーションの為、度々ニケは笑いを堪えるのに必死になっている。

【『VR魔法研究プロジェクト』主任研究員　アビゲイル・リーン】

ニケも被験者として携わった『VR魔法研究プロジェクト』の主任研究員をしているアジア系アメリカ人の女性。

年齢は30代前半。

ニケはVR空間でしか会ったことがないので、実物がどんな感じなのかは知らない。

VR空間では竜人族のアバターを使用しており、頭にねじ曲がった角が二本、手足の指の爪が鋭く、口からは八重歯がのぞいており、背中には翼が生えている。服装はVR空間内でも研究職のような白衣を纏っている。

アバターのキャラ造形が凝っているので「さてはお前も普段からVRゲームで遊んでいるな！？」とニケは当時から思っていた。

ニケいわく、なんたら財団とかいう名前も聞いたことの無いような財団に席を置く研究員。

正式な財団名は「New Technology Enforcement Foundation（NTEF）」でアメリカにある実態がよく分からない財団。

日本語にすると「新技術施行財団」みたいな意味になる。

アメリカ軍の関連の財団か？とニケは見ているが定かではない。

実際に接してみての印象では悪い人では無さそう……とニケは感じているが、実際どんな人物なのかはやはり不明。

ニケが初めて『パイナップル魔法』を発動させた時に興奮した様子で「みんなの前で成果を発表して欲しい！」と迫ってきたらしいので、研究に対する情熱は本物と思われる。

やっぱりニケと同じでゲーム好きのオタクなのか？？

【天才魔法少女（？）　ミカエラ】

ニケが術式を活用した『VR魔法システム』を生み出す前からVR空間で魔法が使えた稀有の才能の持ち主。

VR空間内では小柄で華奢なエルフのお姫様みたいなアバターを使用している。

優しい性格をしているらしく、攻撃魔法は苦手。

普段は人の影に隠れて生きているようなシャイな性格をしているが、仲良くなると次第に明るい性格に変わっていく。

好きなことは「お料理」「可愛くてオシャレな服や小物を集めること」「花などの自然を愛でること」。

趣味は詩を書いたり、絵を描いたり。でもシャイな性格なせいでそれをどこかに発表したりということは出来ていない模様。

「二人だけの秘密にしてね……？」発言で、当時、男の子のアバターを使って気持ちが半分男性化していたニケのハートを鷲掴みにした美少女。

ニケが進学した大学に在籍しており、ニケは黒猫ドローンを介してではあるが冷凍睡眠（コールドスリープ）に入る前に現実世界でも彼女に何度か会ったことがある。

アメリカの大学で医学を学んでいるユダヤ系アメリカ人。

家はお金持ちらしく、その関係か両親はとても厳格。

シャイで引っ込み思案な性格になったのは両親の影響。

VRMMORPG内でニケと結婚している。

ニケが男の子のアバターを使っているので、ニケが夫、ミカエラが妻。

ニケは結婚イベントで手に入る『天使の祝福』というアイテムが欲しかった。

【元・銀等級冒険者　ドワーフ族　モラ】

ゴンサクさんの奥さんで元・銀等級冒険者。

職業は森神官（ドルイド）。

攻撃魔術より補助系や回復魔術が得意。

ずんぐりむっくりした体系の元気な女性。

茶色のくせっ毛を肩位の長さまで伸ばし、襟足だけ長くして髪留めで留めてポニーテールにしている。

小柄な体系でトテトテ歩く仕草は愛嬌があって可愛らしい。

身長は小人（ホビット）族のアイシャよりはちょっと高いくらいだけど、それでも140㎝あるか無いかくらい。

ゴンサクさんとの間に息子2人と娘1人がいて、一番下の息子の名前は「イオリ」と言う。

「イオリ」の名前の由来は、ゴンサクさんがヤマト国の有名なサムライの名前から取ったものだが、ドワーフ族の古語でも「平和」という意味があるらしい。

【褐色の肌をした異国から行商人・少女】

名前は未登場。

浅黒い肌をした若い女の子で頭にはターバンを巻いている。

年齢は20歳くらい？

服装は如何にもアラビアンな感じ。前開きで丈の短い羊毛（ウール）地の赤茶色い上着、へそ出しの丈の短いシャツ、足首の部分ですぼまったゆったりとした白いズボンを身に着けている。

独特の間延びしたしゃべり方をする。

かなりマイペース？　だけど商売上手で抜け目ない。

異国から来た行商人だけど、隊商（キャラバン）とかで来たわけではないのでソロで来ているはず。

結界で守られた都市以外は危険なこの世界でソロで国境を越えて来れるということはそれなりに実力を持っている証拠なので、おそらく実力は冒険者にしたら銅等級以上のレベルはあると思われる。