第8話
男性が起きたあと、調書を取るために話を聞いたが、昨日の女性と同様に飲み屋で知り合った女性たち違うお店に移動し数杯ほど飲んだまでの記憶はあるが、その先の記憶はなく起きたら交番で寝ていたということだ。
「じゃあ、その女性たちに薬を盛られた可能性は?」
「うーん、多少は酔っ払っていたので断言できませんが、そんなことをするようなタイプの女の子たちでは無かったと思います。」
「そうですか。まぁ、念のため、後ほど尿検査しましょう。」
「分かりました。」
「で、事件性がない場合は、公然わいせつ罪として罪に問われると思います。酔っ払っていたからって許されるとは思わないでくださいね。」
「はい、申し訳ございませんでした。」
一通りの手続きや尿採取をしたあと、男性は私たちに一礼をして交番をあとにした。
「田中先輩、どうしたんですか?」
「ん?いや交番で働いて早10年になるが、二日連続で酔っ払いが全裸で発見されるっていうことが初めてで。それに、初対面の異性と飲みに行ってから記憶がなくなってという共通点もなんか気になって。」
「たまたまですよ。それに、初対面の異性と会ったその日に飲みに行くっていう時点で、調子乗って飲みすぎただけですって。全裸になったのだって、どうせ飲みすぎて暑くなって服を脱いだだけですよ。」
「まぁ、それなら良いんだけど。とりあえず、昨日と今日の尿検査の結果次第だな。」
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます