おじさんとJK
カズマ
[1話]俺の姪っ子はウザイ
「おじさん、アイス買ってきて」
寝転んでいるこいつは俺の姉貴の娘、
姉貴に似て俺に対してはがさつだ。
「嫌だ、金渡すから自分でかってこい」投げやりに言った。
「やだよ、暑いし」
確かに今日はうざいくらいに暑い
そういえばテレビ真夏日とかいってたけ。
「だから、おじさんお願い」だらけた感じで言ってきた。
「ここからコンビニ近いだろうが」
「へぇそんなこと言うんだ」そう言いながら、
柚希はスマホをバックから取り出した。
「これなんだかわかる」
「なんだよ」
柚希のスマホを見てみると
俺の秘蔵コレクションの写真や動画ファイルやら
の写真が何枚も出てきた
「なんだよ、これ」あぜんとしてしまった。
「いつのまに見たんだよ、それにこれは俺のパソコンだからいいの
俺しか使わないだから、てかお前がいるときは見ないように
していただろう」
情けない弁明をする俺。
「だっておじさんの部屋のまんがおじさんくさいし
つまんないからパソコン見てたらさ~でてくるじやん」
「たしかに高校生のお前から見たらつまらないものばかりかもしれんが、男のひとり暮らしなんてそんなもんだろう」
「いいの、ママにいいふらすよ」
「くそ」
姉貴はこういうことをダシにいろいろ要求してくるのだ。
「わかったよ、買いに行くよ」
「ありがとうね、おじさん」
「まったく可愛げのないガキだぜ」
愚痴をこぼしながら、玄関に向い、
だるそうに靴をはいた。
ドア開けると案の定日がさしている。
「くそ、まじでだるいわ」
俺はこれからもっと面倒くさいことになることを
知らなかったのだ。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます