ダークグレーの輝
ゆぅゆ
さようならを告げる
第1話 日常
「おはよー!ロン!」
明るい少年、魔夜(マヤ)がふわふわとした印象の友人、ロンに挨拶をする
「おはよぉ、魔夜は今日も元気だね」
魔夜とロンは毎日一緒に学校へ向かう
魔夜は父、述懐(ジュゥカイ)の都合で5年前にここに引っ越してきた
ロンはその近所に住んでいたことから、2人は親友となった
そして今、2人は中学生になった
魔夜は面倒のいいことから、ロンの兄のような存在だった
「魔夜はさ…心配じゃないの?」
「なにが?」
「その…中学校で友達が出来そうにないんだ…僕弱いから…魔夜も分かるでしょ?僕が人見知りで弱いの」
「うーん?でも、いつか出来ると思うよ!だって、僕達も前までは他人だったけど、今はまるで兄弟だもん。たとえ出来なくても僕がいるよ!それに…」
(もう秘密を隠すのは辛いんだ)
「それ…に?魔夜?どうしたの?」
「う、ううん!なんでもないよ!」
「そう…か…でも、ありがとう!魔夜」
魔夜は学校から帰ってくると、真っ先に述懐に声をかけた
「父さん!いつまで魔法使いってことを隠せばいいのさ!」
「…しょうがないんだ、魔夜」
「いっつもそう!しょうがないんだで済ませて!何がなの?それを言わないと僕だって分からないよ!それに、引っ越した理由もまだ知らない。なんで全部隠すの!なんで隠さないといけないの!どうして僕の母さんは居ないの?どうs」
「魔夜!!」
いつもは優しい父親の述懐が怒鳴った
「そ、そんなに怒らなくても…」
「…ごめん、魔夜は何も悪くない…でも、そのうち全てわかる」
(今は言えないんだ)
(でも、もう終わりは近づいている)
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