第12話 就職の面接
結婚するまではフルタイムで働いていたけれど、結婚するときは当然私が仕事を辞めた。
旦那の方が稼いでたし。私の仕事は結構時間的に拘束時間が長く、締め切り前だと平気で夜中までだったので、正直そのころは単身赴任してまで続けるという選択肢はなかった。
そもそも、結婚前は遠距離だったので、単身赴任じゃ結婚する意味なかったしね。
結婚してから数年は専業主婦です。
下の子がある程度留守番できるまでです。
なんせ、うちの子が小さい時は働いていないと保育所に入れられない。保育所に入れないと就職できなかったからです。
幼稚園に通うようになっても、面接で必ず聞かれるのが熱出た時は誰か面倒見てくれる人はいますか?
当然、旦那は無理だし頼る親戚もいない。
しかも次の質問が、どのくらい働けるの?
もうこの質問してくる時点で、雇ってくれる気ないよね。
2,3年。と正直に言えば採用されない。
気持ちはわかる。
せっかく仕事教えて、使える様になったら転勤だからってやめられたら、雇う方もたまったもんじゃない。
そのころは、結婚して仕事辞めなかったらどうなっていたかなぁとよく考えていたかな。
もしも、結婚して単身赴任で週末婚とかなら、それなりに楽しかったかもしれない。
でも、生まれたばかりで単身赴任はやっぱり旦那がかわいそうだったな。
結婚する前は子供嫌いだし、鳴き声五月蠅いとか言っていたけれど、自分の子は可愛かったらしく、文字通りおっぱい以外何でもしてくれた。
ウンチのおむつもきちんと取り換えてくれたし、夜泣きは私より寝かしつけ頑張ってくれた。
この時期は感謝しかない。
もしも、単身赴任していたらこうはならなかったと思う。
今の時代、色々な方法で働けるので転勤族の奥さんも正社員で働いている人は多いけれど、沢山のものを犠牲にしている。
それに専業主婦は結構肩身が狭い。
好きで家にいるんじゃないんだよ。と声を大きくして言いたい。
子供が大きくなり、働けるようになった今は本当に楽しい。社会から隔離されてしまうと人間駄目になるからね。働くのはお金じゃない部分もあるとおもう。
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