第8話 道産子は寒さに弱い。

 これうちの旦那が結婚当初よく言ってました。


 確かに寒さに弱いです。

 5月の終わりごろ職場の人に「うちまだ朝晩寒くてストーブ付けてるんです」といわれ「うちもだよ」と返した私です。

 でも、これそんなに珍しい事じゃないと思います。勿論朝ちょっとだけです。


 もう、11月ころからストーブ使い始めたら、毎日タイマーで起きる1時間前には稼働しています。5月まで使うとしたら一年の半分以上はストーブ使用していることになるんですね。

 凄い。


 ちなみにうちの暖房は一般的な灯油FFストーブ一台とファンヒーターが2台で、家中どこで温かいです。

 風呂上り半そで短パンアイスはまあ定番かな。私と娘は湯冷めしないように長袖のパジャマきますが、息子は冬でも半そで短パンに薄手のダウンで寝てます。

 以前、テレビでビールとアイスの冬の売り上げ北海道は一番と言っていましたが、うちも夏と変わりなく常備してます。


 今の時代、そんなに暖房を使ってもったいないと言われればそうかも。

 でも、北海道の暖房は死につながります。

 今の住宅は古いですが割としっかり断熱材が入っている方です。しかし真冬ではストーブ消したら数時間で20度あった部屋が10度以下まで下がります。そのまま、一日たつと1,2度です。たぶん更に暖房付けないとあっという間に水道凍ります。


 、というのは現実水道凍ったらものすごく大変なので、1日以上留守にするときはします。


「水抜き」ご存じですか?

 これは簡単に言うと地上に出ている部分の水道管から水を抜く作業です。

 元栓閉めただけじゃ菅に残った水が凍るので、元栓閉めて更に管の中の水を全部出し切るというわりと面倒な作業です。

 今は、ボタン一つで元栓の水抜きできる住宅も増えて、昔ほど面倒ではありません。うちも20年くらいの社宅ですが、ボタン一つで水抜きできます。それでも冬は家を留守にしたくないという道産子は多いと思います。

 ちなみに、留守の時はトイレに不凍液入れるの忘れると悲惨です。

 トイレと言えば、北海道ではきちんと水道管に電熱線が入っているのでわりとトイレの管は凍らないお宅が多いです。凍るのは便器の中のたまったお水の方ですね。ここ凍ると便器破損するので、考えただけで恐ろしい。


 さて、下がった気温を上げるのにはものすごく灯油を消費します。

 ちょっと温度が高くなったからといちいち消し、また数時間でストーブ点けるを繰り返していたら、かなりの灯油の無駄になります。だからといって、ストーブ点けないという選択はないので、微少で細々点けっぱなしの方が効率がいいのです。

 一般的なお宅は、リビングに大型暖房機一つで、あとはうちのように小型ファンヒーターを子供部屋に置く、という形なので必然水回りまで最低限温めようとすると、少しリビングの温度を上げなくてはなりません。そこから、リビングでは薄着でオッケーという現象が起きるわけです。


 それも、今では魔法瓶のよな住宅と言われるように、家中どこでも温かく光熱費も安いという住宅が作られるようになってきているので、北海道の住宅事情はすごくいいと思います。


 関東出身の旦那も、はじめはなんだかんだストーブ消しにかかってましたが、それではかえって無駄だとわかったのか。身体が慣れてしまったのか、今ではリビングで冷えたビール片手にうたた寝しています。


 冬に旦那の実家に行くと、本当に寒くて肩こります。しかも、何故か換気のためと言い数時間おきに窓開けるし。あまりに私が寒がるので、オイルヒーター買ってくれた義母です。感謝。



 ストーブの話をすると、まだまだ語り足りないのですがそれはまた次という事で、


 数年前には極寒の旭川にも住んでいたことがあります。


 ハッキリ言って盆地の寒さは半端ないです。しかも雪おおいし。

 ダイヤモンドダスト?

 そんなの朝学校行くとき、そこら辺キラキラしてるやつでしょ。と珍しくもありません。

 なんせマイナス20度でも普通に学校ありますから。

 何回か、校舎が温まらないから一時間繰り上げとかはありましたけど、基本寒いからと言って休校にはなりません。


 マイナス10度超えると、痛いという感じですかね。子供達は完全防備で登校します。頭の先から足の先まで北海道仕様の防寒具です。


 書いていて、思うのは寒さに弱いのではなく、我慢できるほどの寒さではない。寒いのを我慢するのではなく、快適に暮らすために試行錯誤した結果、住宅は暖かい。という感じでしょうか。


 皆さん、北海道に転勤が決まっても安心してください。

 家の中は暖かいです。

 問題は雪なげ、と車の運転くらいです。


 あ、雪なげって方言かな?

 雪のけ? 雪かき?


 雪かきについてはいつかつづきを。







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