第13話 やらかした転職試験

アドルは丁寧で頭を下げて回る良い子なので

なんと言うが舐められる!


背も小さく子供に見られて

まだ危険な仕事をするには早い!

違う職業を勧められる


【剣士の転職試験】

元冒険者の教官との手合わせ!

適当に実力を図り合格にするための試験


アドルの番が来た!

教官に対して深々とお辞儀

「よろしくお願いします!」


「おう!」


開始の瞬間

力を込めた【全力のスラッシュ】

教官は驚愕のまま防御姿勢を取るが

「ぐおおおお」

衝撃波と共に壁に叩きつけられ

【秒殺】

全身打撲で病院送りにされる・・


【判定】

『衝撃波の魔法使用』により【失格!】

魔法は使ってはいけないとルールにある!

誰も牽制用の最弱スキルとは気づかない



仕方なしに第二候補の【魔術師の試験】

厳密には失格とは違うのだが・・・


手合わせの試験

「よろしくお願いします!」

開始!


初級の【ファイア】

遠距離の対象に発動できるが

ファイアーボールと違って

接触爆発するものでもない!


試験官は軽々防ぐのだが、

【高速短縮詠唱スキル】により

【異常すぎる詠唱速度】


【ファイア】【ファイア】【ファイア】

【ファイア】【ファイア】【ファイア】

【ファイア】【ファイア】【ファイア】


【ファイア】【ファイア】【ファイア】

【ファイア】【ファイア】【ファイア】

【ファイア】【ファイア】【ファイア】


1秒で1発のペースで魔力切れまで

21発連続で叩き込まれる!


「え?!」

「ええええ?!」


同じ場所への21発目で

簡易障壁が負荷に耐えきれず

砕け散り教官ですら冷や汗をかく


当のアドルは魔力切れで目を回して

パタンと倒れている!


もう既に初級の域を軽く凌駕している!

ご高名な大魔導士に師事を求めたら如何?


【初級魔術師の資格も取れず】


【鍛治職人のギルド試験】では

短剣作製


やり方もわからないなりに頑張ったアドル

【歪な短剣】完成

流石にコレは合格は与えられない


【試験失格】

失格になって帰るのだが


その場に残された短剣が

変な光を放つので鑑定!


【歪な短剣+5レア】

3%スキル発動で【レア装備を偶然作製】

更に業物スキルで補正効果+5


形の悪さ我慢すれば相当良い代物である

レア装備というだけで

10倍以上の値段がつき

業物の補正効果+1でさえものすごい価値

+3持っていれば上級冒険者でも

自慢できるクラス


「コレを作ったお方は!」

「試験失格で帰りました!」


「嗚呼嗚呼嗚呼!!」


【匠の神の卵】を逃してしまった!


【錬金術師のギルド】では簡単な

ポーション作成の試験!


作り方は間違えてなかったのだが!

ビーカーやフラスコが爆発

上級のものを作るには耐えきれない備品


レアポーション 効果1.5倍

完成していたのだが吹き飛んでいる


【転職失敗】


アドルくんは落ち込んでいるが


ナビのレアからすれば、

転職して良いものなのか考えていたので

一安心、下位職は能力値の成長が

特定のものに固定される


万能系でも良いような気がする

欲を言うなら 王室に士官して

【騎士】ナイトや【王家の守護騎士】

ロイヤルナイト

もしくは【神の使徒】見習いでも可


これなら色々な能力値のが上がる

なんとかしてあげたいところではある

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