犀の夜
私、犀なの
大きくて強くて
独りきりの犀なの
くじけそうな思いが
涙になるのは
幸福よ
犀だから泣かない
犀だから泣けない
私、夜を育ててるの
いつか大きくなって
世界を食い破るの
風があるから
夢は運ばれてくる
目を開けたら
誰かが誰かを探している
私はただ
それを見ている
私、犀なの
零れ落ちる星の香りに
一人だけ気づけているの
夜が遠くなっていく
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます