一月二日

また君のいない一年が始まって

君の知らない歴史を転がっていく

生まれてからずっと止まらない

僕の穴はまだ見つからない


また君のいない一年も笑うことがある

楽しいこともあれば楽しいふりもあるだろう

笑顔を身に着けた日からずっと

笑顔に取りつかれているようだ


お湯を沸かして待っているような

そわそわした気分のまま

ただ時間が過ぎていくのが

当り前になった


また君のいない一年と向き合わないまま

君のことを思い出すのだろうか

遠くに穴が見えたような

それは初夢だったかのような一月二日

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