閉じた蕾
この世界にこの足で立つ日々は
多分明日も続いていく
呼び声は聞こえない
その世界で君は
幸せに過ごしているのか
ここからそこへ
歩いていける
ここだった場所はそこになる
この世界ならば
君のいるその世界は
ここと何が違うんだろう
どこを通れば行けるんだろうか
帰ってこられるのだろうか
何を捨てればいいのだろうか
声は 想いぐらいは届くだろうか
こことそこの間の壁を
尊重することにした
この世界は静かに
閉じた蕾のままなのだろう
零れ落ちたものだけが
そちら側にたどり着く
たまたまこちらとそちらに
別れてしまっただけ
端っこすらわからない
探すだけの根気もない
この世界の内側で
不幸にならないための傘を差している
その世界はどうなんだい
跳ね返ってきた言葉
この体のこの心のこの真ん中に
全て飲み込む
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