それは手作り

大きく広げた布の中に

きっちりとしまい込んだ心

どの川に流せばいい

どの海で溶けていく

きっちりとした答え

はっきりとした終焉

いつだって知らないまま


三年ぐらい

眠っているように生きた

何が流行っているのか

何が蔑まれているのか

よくわからない

ただ

優しさの量は変わらなかった


本当の楔は

人生で数本だけ

いつの間にか打たれて

行く先を歪ませる

傷ついた魂の

修復だけで

疲労は溜まり

視界はかすむ


何度も何度も

手作りの楔を

見えやすいところに

打ち込んだりして

ごまかしていた時の傷が

ときどき一番痛む

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