捨てられたもの
夕闇に光る一点を
名も知らぬ惑星だと決めつけていた
瞬きが眩しすぎて
直視するのを諦めていた
けれども今 感じる
あれは僕たちが
諦めてしまった未来
届きたかった希望
一つ言い訳をする度に
可能性を空に投げた
無限に近い宇宙に
後ろめたさを捨ててきたのだ
皆で笑いながら
本当は苦笑しながら
光を投げ続けてきたのだ
未来はこの時に留まり
ずっと待っていた
僕たちは気付かずに
あそこまで大きくしてしまった
いつかこの星を飲み込んで
僕たちを溺れさせることだろう
穢れない未来に焼かれて
現在に固着されるのだろう
かろうじて残ったこの胸の光を
強く強く握りしめた
少しだけ星の光が
弱まった気がした
夜が深くなった
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