霊媒戦記
矢目詩与
第1話 霊体
「またね〜」
「また明日…、あっ。ちょっとまって!」
「どした凜祢?」
「明日って心和の誕生日だよね?」
「うん、まあ」
「今度どこか一緒に行こ!」
「うん!じゃあ、バイバイ」
「バイバイ」
いつもの会話。
友達と別れ際、またねと交わすこの一言。
今日家につくとこの風景がガラリと変わる………。
「ただいまぁ」
いつもなら飛び込んでくる勢いで現れるお母さんと弟が来ない。
どうしたのだろうか。
「あれ〜?隠れてるのかな???」
「タ…スケ…」
「えっ…、涼…?おかぁ、さん?」
そこには、見知らぬ男と、弟、涼…、そして、最愛の母が血みどろになって倒れていた。
「ひっ、きゃあぁ…っ」
「まっ、まて。俺は怪しいやつじゃない。」
「う、うそよ。だって、だってお母さんが。」
「違う、これは俺がやったんじゃない。」
「だっ、誰がやったっていうの?じゃあ!」
「…。俺の話を信じるなら、敵を取りたいと思うなら…。話す。」
「信じる!敵を取る!誰?誰がやったの…。」
「それは…」
真相を話そうとしたその男に何かが振りかぶった。
「があっ」
「えっ…、えっ?何その…化け物…?」
「逃げろっ!」
彼に襲いかかったのは
「こいつは霊体だ!おそらく二段霊体!お前も襲われるぞ…!」
「霊体…?」
「これを持って逃げろ…!」
渡されたのは
「爪…?」
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます