新しい世界に飛び込んだら親友が出来ました。
さくら ゆい
第1話 新しい出会い
今日は2002年4月8日。
夏夜高校の入学式だ。
「おはよう、姉ちゃん」
「紘太おはよう」
「高校の入学式かあ…」
「何、不安なの?」
「当たり前じゃん、だって
俺は姉にそう言った。
それもそうだ、自分の母校の同級生など俺以外誰もいない。
だからこそ不安でいっぱいだ。
「大丈夫よ、絶対にあんたなら友達出来るから」
「上手く話せるかな?」
「千代ちゃんも居るから」
「千代も?」
千代というのは、俺のいとこだ。
どうやら彼女も今日から夏夜高校の生徒になるみたいだ。
「まあ頑張りなさい」
「はーい」
そして外に出た。
自転車を出して俺は乗った。
今日から高校には自転車に行くことになる。
「紘太」
「千代じゃないか」
俺はいとこの千代に声をかけられた。
「その制服は…紘太も夏夜高?」
「そうだよ。千代もか」
「そうだよ。
あ、そういえば」
「どうした」
「今日の夜うちの家族と食事行くから準備しといて」
「何?入学祝い?」
「そうだよ」
「分かった」
そうして学校に着いた。
俺らは自転車を停めて、クラス表を見に行く
「俺は2組だ」
「私は隣の三組だね」
すると隣にいる人が話し込んでいた
「うわあ…3組」
「俺、2組」
「嫌〜。
黄色じゃん」
「中学じゃないんだから…」
「夏夜中の名物だったね教師の格好ふざけてるの」
そこで千代が俺の制服の裾を引っ張って「行くよ」と言うサインを出された
「人の会話を勝手に聞くな」
「勝手に聞いたつもりは無い」
「琴音って高校どこだっけ?」
「夏夜東高校だよ」
そしてもう1人のいとこの話になった
「琴音って中学の時何部だっけ?」
「剣道部だよ」
「なぎなた部かと思った」
「なぎなた部だったら俺と一緒に練習してるはずだよ」
「あれ、紘太って夏夜中来た事あるの?」
「まあ1回だけ、遠征でね」
「遠征でか。
でも紘太剣道やってなかった?」
「小6までね。
なぎなたやる為に辞めたんだ」
「へ〜」
そして千代のクラスに着いた
「紘太、また後でね。
ちゃんと忘れずに日向お姉さんも連れてくるんだよ?」
「分かったよ」
そして千代と別れて2組へと向かう。
俺は教室に入る。
教室の中には知らない人ばっかり。
俺は自分の席へ向かった。
自分の席を見つけて座ると隣の席の男の子が話しかけて来てくれた
「俺、
君の名前は?」
「熱夜中出身の
「よろしくね、松田君」
「紘太で良いよ」
「じゃあ俺の事和樹って呼んで」
「分かった」
この時は自己紹介をお互いにしあっただけで、和樹とは仲良くなれなかった。
この時の俺はまだ不安があったんだ。
入学式が終わって俺は家へと帰った。
これからどうなるんだろうか。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます