▶夢の中の罪だから
海の底のように
暗い夜の中
街灯の灯りだけが
道標
誰かを殺したい
曖昧で幼稚な殺意は
くだらないほど
オーソドックスな
カッターナイフを
今日も握らせる
息を吐くたびに
昼間の幻影がちらちらと舞っていく
息を吸うたびに
夜中の本性がうつらうつらと揺れる
さあ 今夜は誰を殺そう?
夢の中の一瞬の衝動だけど
殺さずにはいられない
真っ赤な血は見たこともない
量が散っていく
ナイフが抉る肉はきっと
調理実習の手の残像
それでも構わない 構わないから
夜が明けるまで 誰かを犠牲にさせて
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます