第8話

俺は裸眼時の自分の容姿を自分でカッコいいなんて思わないが。


妹、つまり、女から見ると、そのなんだ、イケメンの、

いや、まぁ、此処からはアイリの意見だから、

そのまま書くけど。


超絶男前らしくて。


俺は黒縁眼鏡に手をかけて。


「これでいい...?」


と、一旦は目線を天井に向けて。


それからちょい、なんだか照れ臭くなって。


目の前の美少女妹の左斜めにふい、と

視線を落とした。


目線の先は床。


緊張しなくて済むフローリングの床。


そしたら怒られた。


「ちょ!お兄ちゃん!ちゃんと私の目を見て!!」


「お、おう...」


そんなに強度の近視って訳じゃないからさ。


まぁ、目の前のアイリのことはぼやけずに見えているんだが。


やっぱ、そのなんだ、視線を合わせるのは俺的な照れはある。


アイリの目をじっと見てから、

やっぱし、恥ずかしくなって。


もうな、キスできるよーな距離感だから。


俺、このシチュ、ドキドキするからな、


今すぐ逃げたい。






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