眼鏡を外したらイケメンだということを ブラコンの妹だけが知っているんだが、 俺のこと馬鹿にしてくる美少女幼馴染にバレたらヤンデレ化しました。
雲川はるさめ
第1話
眼鏡を外したらイケメンだということを
ブラコンの妹だけが知っているんだが、
俺のこと馬鹿にしてくる美少女幼馴染にバレたらヤンデレ化しました。
「陰キャくん、おはよう!」
バシーンと俺は背中を通学カバンで
強打され、
「いてぇ!」と呻いて前につんのめった。
聞き覚えのある声。
ああ、分かってる。
幼馴染の林ユーコの発言だ。
「もたもた歩いてると遅刻しちゃうよ!
のろまー!」
俺を追い越し、更に俺のことなど一瞥することもなく、駆け足で過ぎ去りし後ろ姿。
長い髪の毛翻し。
綺麗な黒髪なんだがな。
そんでもって顔も美少女なんだが。
俺は口の悪い幼馴染が大嫌いだった。
俺の直ぐそばの家。
窓から窓へと渡れる程の距離感で。
よく、夏休みとかあいつは、
俺に自由研究を押し付けて、
自分は俺のゲーム機で遊び呆けていた。
つまりな。
俺のこといい様に使っていて。
感謝もなければ、更に。
外見や大人しい性格を罵ってくる奴だった。
「また、馬鹿にされたの...?」
そっと。
俺の背後に来て。
優しい言葉をかけてくれたのは。
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