まほうのじゅうたん



風がそろそろ吹くかな



1・2・3



いまだっ!



僕は絨毯を持って坂道を勢いよく下る

その瞬間ビュウッと風が吹いた




『タイミングはばっちりだね!』




絨毯からそんな声が聞こえた気がした

僕はその風を利用して絨毯に乘るとしばらく絨毯で浮くことができた




「んー、まだ足りない。もう少しだと思うんだけどな…。」




もう一度。もう一度。もう一度。



何回も繰り返していくたびに、浮いている時間が伸びてきた気がする。



今日こそ僕は空を飛ぶんだ!

魔法が使える一族の中で僕だけが飛べない。

仲間外れにされるのは嫌なんだ!!




「今度こそ!」




その瞬間からだがいつもと違う感覚になった。

飛べる!

そう思った瞬間、絨毯が意思を持ったように飛び始めた。



初めてこんなに近くで空を見た。

雲の上ってこんな感じになっているんだ。

僕が練習している間に夜になってたみたいで、星のキラキラ輝いてるのが流れているみたい。



もしかして、僕は自分はできないと思っていたからいけなかったのかな。

僕は魔法が使えないんじゃなくて、勇気がなかっただけかもしれないね。





-Fin-











―――――—————————————————————————————————

今回は、『風、絨毯、輝く流れ』でした!



今回からお題発表をここにも書いていこうと思います!

もし見ずらい等あればコメントお願いします。

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