ある日の記録

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「約束して、あなたはかならずあの高校に行きなさい。」




そう言っていた人がいる。

私を置いて出ていった母親だった人。



なぜあの高校に行かなければ行けないのかはわからないし、分かりたくもない。

でも目指した方がいい事は理解しているつもりだ。



この国には選ばれたのもしか入ることができない高校がある。

入るって言うのは入学とかじゃなくて、敷地にすら入ることが許されない。

見えない何かで守られている学校なんだって。


皆からは「無敵の高校」って言われてる。


ほら、ドローンだって入れない。

入った瞬間壊れちゃう。

中の様子なんて入学した人しか知らないし、教えてくれないから謎だらけ。



無敵の高校って呼ばれてる理由を知りたくて受験する人が多いらしいけど、私は違う。

私が目指した方がいいと思ってるのは、あそこが安全だから。

それだけ。

学校に通っている3年間は安全が保証られるのなら、そこにいた方がいいでしょ。



怖い黒服の人達から迫られなくてもよくなるし。

平和に過ごせる日常が欲しい。



くもりぞらが広がる今日が私の平和の第1歩になりますように。




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そうケータイにメッセージを打ち込んで私はこのストーリーを投稿した。



2X69年6月9日

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