外観と違う女子にありがちなこと

タキテル

序章 過去の苦い思い出

 人の外観はより多くの情報を与えてくれる。

 髪型、顔、服装、身に付けているアイテム。それらの目に入る情報だけでもその人の素性を知ることは出来る。だが、全てを知るには灯しい。いや、むしろ知っているようで知らない知ったかぶりと同じだ。人は見た目で判断してはならない。

 よく知りもせず、見た目だけで判断する人は多数存在する。

 だが、それは極めて危険なものである。何故なら見た目からしか入ってこない情報にはその人の本来の姿を見誤ることがなり得るからだ。

 つまりは中身を知ろうとせず、外見だけで判断してしまった人の認識は本来の情報とは異なることは極めて高い。

 何が言いたいかと言えば、例えば身長が二メートルある男子高生を想像すれば分かりやすい。見た目からバスケットボールやバレーボールをするスポーツマンと認識しがちだが、当人はスポーツには全く興味がなくどちらかと言えば演劇部に興味があると聞けば意外性を感じさせられるだろう。見た目とは全く反する傾向があると言える。

 結論としてそう言うことだ。

 俺は見た目で判断して騙されることもあればより好感度が持てる時もある。

 全ては外観と中身を知ってから判断しても遅くはない。

 ある経験した失敗例をあげてみよう。

 当時の俺はある女の子に恋をした。それは小学生高学年の話だ。

 恋した女の子の名前を思い出したくないのでA子としよう。

 元気で明るく、健気なA子はクラスで人気の高い女の子だ。まさに当時の俺は理想の存在だった。

 当然、A子とは今まで話したことはない。遠くから見るだけでも好きになってしまうくらい輝いて見えていた。だが、お近付きになりたいという思いが爆発して思い切ってA子に告白した時の話だ。下駄箱に体育館の裏に来て欲しいと書いた手紙を置いてA子を呼び出した。

 俺は人生で一番勇気を振り絞り、愛の告白をしたのだ。

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