第54話 春焼

漢文は知らないやつが増えたまた暗唱とかさせられたら嫌だな。春は眠い。緊張がほぐれて眠くなった。ねむり姫は王子のチューがなくても起きれます。ご心配なく。ご自分の心配だけなさいませ。どこにいるの私の王子様頭良くてハンサムな人がいいわ。ついでに百合をきもがらない男限定。注文が多い料理店か。春眠暁を覚えず諸処諦鳥をきく夜来風雨の声花落つること知りぬ多少ぞ 春の眠りは浅い。目覚ましをかけていてもまだ寝てしまうから走って学校に行く。明け方になるとたまに近所の犬が吠えていて起こされます。花が落ちたら落ちる前に風が吹くから気が付きました。現代日本語版春眠とかいう詐欺をしてみた。そわそわして眠れない明日更新の小説とか観たいアニメの配信があると。同じものを好きな人がいることも忘れて私だけのために書かれたように楽しむ。いくら内面が似ていたって私がモデルではないし現実では有り得ないんだけど。新しい物の見方を毎日ひとのかいたものの中に探してる。私が言いたいのはこういうことだった。言い当てられたみたいにぴったりくる言葉が見つかるまで眠れない。山ほど読んだってあとから出てくる同じ本なのに時間がたって違う風に読める。君の表情が隠してる何かがわかりそうでわからない。だって女子だから切ない気分になるのは当たり前でしょ少女漫画が教えてくれた。欲求はあまり持たなくても幸せになれるよお互い譲り合える。夢は枕がずれてもまだ続く再生回数あとどれくらいこの曲伸びるんだろう。どこかで妥協点は見つけなきゃ喧嘩になっちゃうし喧嘩したまま別れることもままあるらしい。喧嘩をできなくなるのが大人なの?

寝すぎていつの間にかお昼近くになってたおはようじゃなくてこんにちはの時間。最初は言っていたお早うを言わなくなってバイバイもしなくなった。同じ場所にいすぎてお互いに慣れ切った何も言わなくてもズレはないって思うだろう。先生には普通に挨拶するのに。大事だと手放してしまう。誰かにあげたくなってきてそっと置いておこうと石の上に3年置き去りにしてくるつもりかい。もっと待たせてるはがきの返事もまだ出していない。明日なろうと思ってもどうせ先に延ばすんだろう。夢は隠してたものを見せてくるからやっかいだ。春の夢はさくらの色をつける。授業も半分終わったなと時計見ながらノートをとってた。5分ごとに時計を見るのをやめられない。前の席でお喋りに勤しむ人が怒られた皆春ぼけしてる。結月の頭もずれた。

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