第一話 バグ

―世界中に広まってしまった第三次世界大戦。あの戦争が起きてしまった原因は僕があのゲームで遊んでしまったから。そう、あのゲームで遊んでしまったから...

あの日、僕は、家電量販店にゲームを買いに行った。あの戦争に発展するゲームを買いに行った訳ではなかった。違うゲームを買いに行った。でも売って無かった。だからあのゲームを買った。理由は面白そうだったから。「戦闘ゲーム」と書いてあった。家に帰って、そのゲームを遊びはじめると、戦闘ゲームではなく、ホラーゲームだった。僕はイライラした。許せなかった。ゲームを買ってくれる人を騙すなんて。僕は止めようとしたが、操作が出来なくなった。

「え?どういうことだよ?なんだよこのゲーム。バグってるこのゲーム」

ゲームを止めるために考えられる操作をしたが、止められず、仕方なく続けた。

「止められねぇじゃん。なんだよ、このクソゲー」

結局二時間くらいで操作が出来るようになり、いきなり、戦闘ゲームがはじまった。

「よし!戦闘ゲームはじまったぞ、でもこのゲームある意味ホラーゲームだな」

その時の僕は、このゲームで行われた事が、現実世界で起きるとは、知るよしも無かったのである...

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