第5話

「いらっしゃいませ〜2名様ですね

こちらのお席にどうぞ〜」


誤算だ 完全なる誤算だ

ス○バのようにテイクアウト系の店を想像してたのにゴリゴリに店内飲食系じゃねぇかこれ

どこみても女、女、女

ただでさえいつも見られてるのに俺たちのような男が来たら嫌でも目立つ

しかも男二人で

そんなこと誰だってわかるだろうに

かずきはわざわざ連れてきた

何考えてんだこいつ

「お前嫌がらせかよ…」

「ちょっ今集中してるから話しかけないで」

マジで俺必要ないだろ

「遠くてよく見えねぇなぁ…」

こいつの人間観察のためだけになんで俺が…

それよりなんだこのでかい窓は

外の通行人にも見られている

プライベートもクソもねぇな

そういえば…

「お前どうやってその店員のことを知ったんだよ」

「この店の前を通ったときに窓から見えたんだよでかい窓の店で良かった〜」

元凶この窓かよ…

やっぱりこんなでかい窓はダメだな

まぁ今後一切来ることはないだろ


「いらっしゃいませ!!お水失礼します」

バシャッ


その瞬間頭の上からに冷たいものが降ってきた

「は??」


俺は激しく後悔した

こんなところ来るんじゃなかった

あれもこれも全てこのでかい窓のせいだ



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