老舗の喫茶店への応援コメント
なるほど確かに、常連さんの席は決まっていたのですね。
主人公が喫茶店を堪能する様子が楽しさいっぱいで、ほっこりしました。
誰であろうと、どころか、何であろうと、その存在のままに受け入れてくれる魅力的な喫茶店ですね。
ところで、他の常連さん達は、彼女たちの存在を前から認知しているわけで、そうなると今さら声だけでは興味を引かないはず。にもかかわらず、ちらちらを目をやるということは…もしかして常連になると、聞こえるだけでなく見える特典がある…とか?
これは主人公、通いつめるしかありませんね!
作者からの返信
青木双風様、コメントありがとうございます!
喫茶店でのあれこれを楽しんでいただけたようで、とても嬉しいです。
そして…とても鋭いご指摘…さすがです汗
これも裏設定というか、そういう気持ちで書いていました。
おっしゃるとおりです、だから、分かるんです。
これは背景を知っている人や見える人には分かるというもので、常連になると見えるという”特典”ではないのですが笑
これも裏設定ですが、物語の主人公はこの後も足繁く通ったものの、不思議な体験ができたのはこの時だけです。
色々知りたかったけども、その前に再度転勤になってしまったという感じで、話を作っています。
老舗の喫茶店への応援コメント
学生の頃、教授に「老舗の喫茶店に行って雰囲気と客層の勉強をしてきなさい」と言われたことを思い出しました。
コーヒー一杯に数百円支払う意味を見いだせなかった当時の私でしたが、眉唾で入店してみるとその独特な雰囲気に新世界を見出した思い出があります。
どんな存在でも誰にでも平等にコーヒーは香るのですね笑
作者からの返信
青我様、コメントありがとうございます!
青我様が教授から示唆されたというお話も、どんなことを見出されたのかということも、なかなかに興味深いですね。
おっしゃる通り、コーヒーは誰にでも平等に香るのです笑
喫茶店の誰にでも開かれているかのような、オープンな雰囲気を拡大解釈して書いてみました。裏設定として、マスターも常連さんもこの談笑する存在が誰なのかを知っている、ということをイメージして書いています。そんなようなことも想像して、楽しんでいただけたら幸いです。
老舗の喫茶店への応援コメント
こういう話も好きです。
収容所の中の貴婦人(美少女)のような共同幻想を思い出しました。
アレは実話ではなく元ネタと思われる箇所がロオマン・ギャリィ『自由の大地(原題:天国の根)』 岡田真吉, 澁澤龍彦訳の第2部28にありますね。
それをあえて常連の間で共有してるところが良い。
作者からの返信
@fts01様、コメントありがとうございます!
共同幻想というのは、なるほどと思いました。
怪談話全般に言えるかもしれないご指摘のようにも思えます。
怪談がコミュニケーションツールになり得ているということは、共有できる文化的背景や思想があるということですし、そのため脳内に思い浮かぶ絵面が似通ってくるので、”怖い”という共通の体験に至るんだと思います。
「リング」上映後から髪の長い白い服の女が見られるようになったというのは有名な話ですが、そうしたところからも、共同幻想する下地が怪談を生み、また怪談は共同幻想によって成立するともいえるのではないかと思いました。
この話についてですが、公的でも私的でもある喫茶店という空間で、常連さん通しで同じものを見ているという設定を考えたときに、それを否定しないというところが、この話の面白さだと意識して書きました。
喫茶店を訪れる人は、一部の人にしか認識できない存在に対しても平等に接する、生者と死者とを区別しないという姿勢を描くことで、この喫茶店の魅力が伝わるんじゃないかという狙いです。
共同幻想の話から、その点についてまで評価してくださったのは本当に嬉しく思います。
ありがとうございます。