第2話

「あ、すみません持ち帰りでコーヒーのホットとパンケーキを」

 ウェルカムコールも耳に入らない。とにかく腹減った十時半。

「それとね、えーっとサラダ」

「かしこまりました」

 休日のブランチ、朝セットと決めて駅前に急いだ。時計を見ればモーニングのカウントダウン直前だった。

 自転車のかごに買ったものを入れて自転車にまたがる。途中のコンビニフルーツゼリーを買って家路についた。

「さーって、いただきまーす!」

 食べるものは、パンケーキ。それなりの器に移してナイフとフォークを取り出す。 

朝の日差しを感じながらパンケーキにバターを薄く塗りフォークを刺しいれた。

「んふぅぅぅぅ」

 メイプルシロップはあえて外してバターの脂としての旨みと甘味の強いパンケーキの味を楽しむ。

 ガガガガッと食べて満喫して合間にコーヒーで口の中をリセットする。

「ふぅ……」

 嘆息たんそくして一息ついたあとは、デザートのゼリーだ。コーヒーを手にゼリーのパッケージを眺めつつそう思った。 

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