第10話

「待て待てマヒロ。

マジ?やばい俺、超嬉しいかも、、

なんか、ずっと俺には塩対応でさ。

俺のこと、大嫌いだと思ってたから...」


「早速、今日、一緒に手を繋いで帰ろ??」


「あ、ああ...!」


「校門のところに16:30ね!」


「お、おう!」


俺は舞い上がり、心の中でガッツポーズした。


マヒロが

「じゃね!約束だからね!」と居なくなって

すぐのこと。


林さんが今度は俺の目の前に来た。


シンヤは、席を外してていなかった。

そして。俺からシンヤがしたみたく、モンハンの攻略本を、取り上げてみせ、

パタンと閉じた。

それから今度は。

ついさっき、マヒロが俺にしたみたく、

耳元にうるうるの紅いリップクリーム塗りたてのような妖艶な唇を近づけて

こそっと囁いた。


「あのさ。あなたに好きな子がいること、

私、さっき、シンヤくんに聞いたの。

それで、貴方の名前も教えて貰ったの」


「それでさ。恋人同士は今のところ

諦めるから、私のこと、シンジくんのセフレにしてくれない?」


「もし、ダメ(断るんなら)ならさ...。

私、また、飛び降りちゃうかもしれないよ...?」





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