シャオ

らく

第1話 赤い光

人類がまだ手をつけられていない深い海の底。大きな揺れとともに赤い光がさしたことは、まだ、誰も知らない。

 『気象庁によりますと海底に大きな穴が

  空いているのではないかとのことです。』

ここ2年ほど、この国では大きな揺れが

100回は超えている。異常なんて言葉では

追いつかないほどのことだ。原因は、何もわかっていない。世界でも、海に沿って各国で

ここ2、3年続いている。

ここまでくると各国もほって置くわけにはいかない。沿岸国は、新たに地震に対する連合を設立し、海底の研究などを中心に協力を

始めていた。

『水質調査などから海底から何かが

 湧いていることが発覚。

 おそらく海底に穴のようなものが

 できている』

との声明を発表し、さらに研究を進めるとした。

 沿岸国は各国の近海を組まなく研究を進めるも、穴のようなものは確認されず、

残された海域も少なくなってきた。

次に取り掛かる海域はこの近海で最も深く

最も広い海峡だ。研究は困難を極め、実際に

潜るような研究はできなかった。

そのため、調査では、レーザーを使った

海底の形状調査から行われた。

調査の結果、この海底に穴があることが発覚。現在発見されている最大の生物とほぼ

同じぐらいの大きな穴だと想定された。

この調査結果が、世界中の人々の興味を引いた。

 海の底では、大きな穴の中から大きな

生物が、何匹もトグロを巻いていた。

そして、大きな赤い目をゆっくりと開けた。

その生物が、この先この星に大きな影響を及ぼすことは、研究チームですら、まだ知らない。

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