第158話 冗談かと思った驚愕の新設備⑥
「なんかもう浮いてるだけで楽し――あれ?」
水に浮く感覚を満喫していると、突然なにかにぶつかった。
むにゅんって感じの、柔らかくてほどよい弾力のある、なにか。
疑問に思ったのは最初の一瞬だけだ。
正体に気付いたあたしは、体をひねって水中に潜り、後ろにいた人物の背中側に回り込む。
「隙あり~!」
「ひゃんっ」
柔らかな感触の正体は、言うまでもなくミミちゃんのおっぱい。
あたしは背中にピタッと自分の体を密着させつつ、腋の下あたりに手を這わせて水着の内側へと指を滑り込ませる。
「え? なに? これ、見ててもいいやつ?」
すぐ近くにいるシャテーニュ先輩が、なにを想像したのか顔を赤くして慌てていた。
「大丈夫だよ~、そんなに過激なことはしないから」
そう言いながら、あたしは水着の内側で指を目いっぱい広げてミミちゃんのおっぱいを触る。
スクール水着による締め付けとおっぱいの柔らかさによって、力を入れなくても手が勝手に沈み込んでいく。
左右それぞれに存在を主張する突起物があり、手のひらを使ってグリグリと円を描くように刺激するとミミちゃんの体がビクッと震えた。
普通に考えたら過激だけど、他に人がいないからアウト寄りのセーフという判定にしてほしい。
このまま続けると歯止めが利かなくなり、ミミちゃんの恥ずかしい声が響き渡ることになってしまう。
あたしはゆっくりと手を引き抜いて、「いきなりごめんね」と一言謝った。
「リスナーさんが見たら、『エッチなてぇてぇ助かる』って言いそう」
「さすがにいまのは見せられないかな~。ここから先は、シャテーニュ先輩にも見せられないけどね」
「ここから先……やっぱり、いつももっとエッチなことしてるの?」
「うんっ! だよね、ミミちゃん?」
「は、はい、そうですね」
「ところでユニコちゃん、シャテーニュのことは触ってくれないの?」
「えっ、触ってもいいの~?」
本人の許可を得た以上、遠慮する必要はない。
足の裏は水中だと危ないから、脇腹とか膝の裏とかくすぐっちゃおうか――
「んひぅっ!?」
覚えのある柔らかい感触が背中に押し付けられたのと同時に、右は腋の下、左は足の付け根から手が水着の隙間に入り込み、敏感な場所を指先が刺激する。
「み、ミミちゃん!? ダメだよ、こんな場所で――ひぁんっ、ま、待って、ほんとにっ」
シャテーニュ先輩を触ろうとしたことに嫉妬してしまったのか、ミミちゃんが無言のままあたしの体をまさぐり続ける。
あたしがミミちゃんの体を隅々まで知り尽くしているように、あたしの体についてミミちゃん以上に詳しい人はいない。
「いくらシャテーニュ先輩でも、ユニコちゃんだけは渡しませんっ」
やきもち焼いてるミミちゃんもかわいい。
当然ながらあたしもシャテーニュ先輩も軽いスキンシップのつもりで話していたに過ぎないんだけど、ミミちゃんは割と重めに解釈してしまったようだ。
などと冷静に分析して平静を保とうと試みたものの、そろそろ限界が近い。
こうしている間も、ミミちゃんによる愛撫は激しさを増す一方だ。
シャテーニュ先輩はいろいろ察して両手で自分の顔を覆っているけど、こういう状況でのお約束とばかりに指の隙間からガッツリこちらを見ている。
「あむっ」
不意打ちで耳を甘噛みされた結果どうなったのか、多くは語らない。
ただ一つ、ここがプライベートプールでよかったと、心の底から思った。
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