第99話 この感触を好きなだけ堪能できるのはあたしだけ!
ガールズパーティの関連グッズが、近々発売されることとなった。
今朝から予約が始まり、一時はサーバーが落ちるほどアクセスが集中したらしい。
いまは落ち着いていて、あたしも先ほど配信を終えてすぐに一通り予約した。
おっぱいマウスパッドやアクリルスタンド、ラバーストラップなど、定番の商品が用意されている。
――それはそれとして、あたしはいまミミちゃんとお風呂に入るべく脱衣所で服を脱ぎ終えたところだ。
「ミミちゃ~んっ」
「ひぁっ!?」
浴室の扉に手をかけたミミちゃんの背中に抱き着き、むぎゅっと自分の胸を押し付けつつ手を前に回してミミちゃんの胸を下から支えるように触る。
ずっしりとした確かな重量感、もっちりと手に吸い付くような質感、圧倒的な柔らかさと内に秘めたるほどよい弾力。
おまけに、こうしてピッタリと背中に張り付いている状態で深呼吸すれば、あたしが最も愛する香りで肺を満たすことができる。
「ふはぁ~、いい匂いすぎるっ。この世のどんな香水もミミちゃんの体が放つ甘い芳香の魅力には敵わないよ~!」
「ゆ、ユニコちゃん、そういうことはお風呂に入ってからにしてくださいっ」
「汗臭くないよ?」
というか、ミミちゃんって汗だくになっても全然臭くないんだよね。
当然ながら汗の香りはするんだけど、嫌な臭いじゃないというか。
「そういう問題じゃないです。あと、体が冷えちゃいますから早く入りましょう」
「は~い」
浴室に移動した後、仲よく洗いっこして体の隅々まできれいにしてから湯船に浸かる。
一緒に入る時は、ミミちゃんの膝にあたしが座ったり、向かい合って座ったり。今日は後者だ。
一日の疲れをお湯に溶かしながら、お湯にぷかぷか浮かんでいる二つの果実へと手を伸ばす。
「んっ」
正面から優しく鷲掴みにすると、ミミちゃんはかわいさと色っぽさが混在する吐息を漏らした。
おっぱいマウスパッドの予約開始日に、ミミちゃんの生おっぱいを堪能する。
お風呂の中でアイスを食べることよりも遥かに贅沢な行為であることは間違いない。
「乳首って下ネタなのかな~?」
「別に下ネタではないと思いますよ」
「だよね~」
中身のない話をしながら、ふと考える。
おっぱいマウスパッドは素晴らしい出来になることだろう。
ただ、あたしがいま堪能している感触にだけは、決して勝ることがない。そう断言できる。
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