第2話 始まり2
「それでは、職員会議を始めます」
エリウス先生の呼びかけで会議が始まる。
いつも通り授業の進捗状況や、生徒の生活などについての話し合いが行われる。
そして最後に・・・。
「それでは最後に最近目撃された、不審者の目撃情報ついてです。何か新しい情報はありますか?」
校長が手を挙げる。
「校長先生、どうぞ」
「はい、えーここ最近は不審者を目撃したという話はよく聞きますが、実際に私と教頭先生が調査してみたところ、そのような不審者は見当たりませんでした。おそらく生徒や住居者の見間違えではないかと思われます。」
周りの教師も頷く。
「そうですか、分かりました。ですが、生徒や住民には不審者を見かけたら報告する事と、見かけても近よらずにその場を離れるように呼びかけて下さい」
「「分かりました」」
教員達が返事を返す。
「それでは、職員会議を終わります。先生方はテストの準備をお願いします」
エリウス先生が職員会議を終えて理事長室に戻ってきた。
「ごめんねー連君、待たせちゃって」
「大丈夫ですよエリウス先生」
「さっきは『楽園』について教えてる途中だったよね?」
「はい」
「じゃあ、続きから教えるね」
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・『楽園』
とても多くの住居者や、動植物の保護を行っているため、エネルギーの消費が激しい。
しかし、『楽園』のはその全てのエネルギーをまかなえるほどの大量のエネルギーを生産す る、特殊な『核』が存在する。
この『核』はエネルギーが大きすぎるため、取り込む事が出来ない。
取り込もうとすれば、逆に『核』に取り込まれてしまう。
エネルギーとしてはとても優秀なので、この『核』を手に入れようとする者はとても多い。
しかし、『楽園』の『核』を奪いに来た者は漏れなく『楽園』の住民たちによって返り討ちにされ、肉体を『楽園』の『核』の一部にされた。
そんなことがあり、現在は『核』を奪おうとする者による、襲撃は少なくなっている。
襲撃者の核は『楽園』の活動に使える物は利用され、戦闘向きの核はエリウス=ハイトが管理している。
・『ランク』
弱い方から、『ランク0』『ランク1』『ランク2』『ランク3』『ランク4』『ランク5弱』『ランク5強』『ランク6弱』『ランク6強』『ランク7』となっている。
・『ランク』アップ方法
一定の『実力』『支配領土』『支配人数』になるとランクが上がる。
・『称号』
『王』や『神』などの役職とは別で『ランク7』の者がさらに成長したに得ることができる。
『ランク』が上がったり『称号』を手に入れたとき、自分のステータスが上がる。
・『善神』と『邪神』
『光の世界』から加護を得た『神』が『善神』。
『闇の世界』から加護を得た『神』が『邪神』。
どちらの方が強いなどは無く、『神』になったときにどちらかの世界から加護を受ける。
どちらの世界から加護を受けるのかは、本人の望みや行動に影響される。
・『異能』の希少価値
『異能』が入っている『核』はそれを持っていた者の『ランク』によって、同じ物でも威力が違うので、『核』の『ランク』が高ければ高いほど『核』の希少価値も値段も跳ね上がる。
一つの『核』に複数の『異能』が入っている場合、それを一つずつに分ける事が出来る。
その際『経験』は、それぞれの『異能』に分けられる。
・『魂』
『核』や肉体とは別の存在。
人格や性格や記憶が保存されている。
・『魔力』
『異能』を使う時に必要な力。
その総量は生まれつきや、鍛錬、『ランク』、取り込んだ『魔石』などによって変化する。
・『魔石』
魔物や魔人から手に入る魔力の塊。
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「はい、こんなところかなー」
「ありがとうございます、エリウス先生。最近風邪で登校できていなっかたので助かりました」
「いいんだよいいんだよ、これも私の仕事だし」
エリウス先生は、笑顔でそう言った。
「じゃあ、私はこれから仕事があるからもういくね。テスト頑張って!」
立ち上がりながらエリウス先生は言った。
「はい、頑張ります」
そう言って俺は部屋を出た。
「起立、気を付け、礼」
学級委員が号令をかける。
いつも通りの朝の会があった後、先生の話が始まる。
「えー、ここ最近目撃されていた不審者についてですが、校長先生や教頭先生の調査の結果見『間違えではないか』、という話になりました。念のため、不審者を見かけても近づかないで先生に報告してください。いいですか?」
「「はい」」
生徒達が返事を返す。
「それでは、この後テストがあるのでテストの準備をしてください」
生徒達が席を移動しテストが始まった。
今回のテストは、『楽園』を卒業した後『楽園』からの補助を受けるための大切なテストだ。
このテストでは、社会や世界に出て行っても困る事だ無いように、きちんと知識が身に付いている確認される。
さっきエリウス先生に教えてもらった内容も、テストにでてくる。
このテストに合格すれば、『異能』が入った『核』を無料で貰うことが出来るので、『異能』を持っている物にとっても『異能』を持っていない者にとっても、とてもいいチャンスなのだ。
問題を解き終わり、問題の見直しが終る頃テスト終了を告げる鐘が鳴った。
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