開放の手続き

私は宇宙病院の診察室にいて、主治医に、「もう薬を飲まなくても大丈夫なことにしたので、お願いします」と頼んだ。

すると、主治医は「分かりました」と穏やかに頷き、私の体内から何本か管を抜き取って、「もう大丈夫ですよ」と言った。


それから宇宙病院の受付窓口に行き、「もう病人でいる必要がなくなったので、お願いします」と言うと、受付のお姉さんは「分かりました」と言って、私の診察券にハサミを入れた。

その瞬間、なんだか一抹の寂しさを感じたけれど、お姉さんが「長い間お疲れ様でした。ここでの経験は、きっと、これからの今世で役に立つはずですよ」と優しく言ったので、私はなんだか安心して帰って来た。

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