やるせなき脱力神 登場人物紹介

悪霊

・ヘイト・スプリガン（カマセーヌ）（10～15、49、55～57、59～60、88話）

　巨人の姿をした悪霊。

　冥王の城に乱入し、冥王を人質にとって自分を生き返らせるよう要求する。

　生前はカマセーヌという名の人間で、握力大魔王を倒した勇者イケメンコの仲間であった。

　勇者イケメンコの引き立て役として死に、栄光を逃してしまったことによる恨みと憎しみがあまりにも強かったために、ヘイト・スプリガンの姿になってしまった。

　冥王を遥かに凌ぐ超越的な戦闘能力を持っており、冥界でもこのような力の強い怨念が出現したことは過去に前例がないほどで、冥界そのものの存亡に関わる大事件となる。

　その荒々しい外見通りに残忍な性格をしており、知性や理性にも乏しい。

　心の全てが恨みと憎しみで支配されており、気にさわる存在は何の躊躇もせずに消そうとする。

ＨＰ 25000　ＭＰ 10000　攻撃力 20000　防御力 15000　スピード 4000

運動能力 6000　魔力 10000　魔法耐性 10000　　総合戦闘力 100000

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・握力大魔王（1、88話）

　物語の始まりを告げる存在。

　かつて魔界を統べる大魔王だった者。

　体全体が巨大な手の姿をしており、規格外の握力を持つ肉体派の大魔王である。握力が全てを解決するという信条の持ち主で、事実人々の希望をその自慢の握力で握り潰し、魔界全土を握力で掌握していた。

　まさに脳筋そのものであり、残忍で頭があまり良くない。

　十年前、下界に宣戦布告し、人間や他の種族に対して侵略を開始したが、天界から舞い降りたウィーナによって一撃で倒される。

　それによってウィーナも直接下界の民に加担した罰として冥界へ追放されることになった。

　その後、十年の時が流れ、何故か握力大魔王は生き返り再び現世へと舞い戻るが、そこで人間の勇者イケメンコに倒され再び冥界に戻る。

　悪霊化して筋トレを重ね再び現世へ蘇ろうとしていたが、やってきたウィーナによって浄化され、安らかな眠りについた。

ＨＰ 12000　　ＭＰ　0　攻撃力　6600　 防御力　4500　スピード　1000

運動能力　4200　　魔力　400　　魔法耐性 5000 　総合戦闘力　 33700

・女の悪霊（46話）

　ウィーナ達が冥王城を出て、ウィーナの屋敷へ向かう途中でエンカウントしたザコ悪霊。

　長い髪が逆立って妖しげに光る白目をむいた女の悪霊で、フィーバが倒した。

　生前、無実の罪で魔女の烙印を押され、激甚なる拷問の末、肉体を破壊され、精神を破壊され狂い死にした女の霊であったが、フィーバは悪霊の過去には何の興味も示さなかった。

　ウィーナのよってその場で浄化され、安らかな眠りについた。

ＨＰ 70　　ＭＰ 100　攻撃力　20　 防御力　50　スピード　30

運動能力　30　　魔力　140　　魔法耐性 30 　総合戦闘力　470

・赤子の悪霊（46話）

　ウィーナ達が冥王城を出て、ウィーナの屋敷へ向かう途中でエンカウントしたザコ悪霊。

　目を閉じて手足を内側に折りたたみ、うずくまった姿勢のままぼんやりと光を発しながら浮遊する霊魂。エイカンが相手をした。

　母親の胎内で、母親の意志により魔術療法をかけられ、生まれる前に殺された霊。

　ウィーナのよってその場で浄化され、安らかな眠りについた。

ＨＰ 50　　ＭＰ 0　攻撃力　50　 防御力　30　スピード　70

運動能力　20　　魔力　20　　魔法耐性 20 　総合戦闘力　260