やっと見れた夕焼けだったけれども、

ぽんぽんの雲にオレンジが上塗りされてる


空には月

地平線の山

太陽は見られず


しかし浮かぶ雲に色がついていた

本当は、天上さえ焼く色が見たい

しかし今日は違うみたいで

薄い薄い水色の油絵に

白を混ぜ込んで

よいしょよいしょにオレンジを塗り込み

境界線を灰色で濁す


典型的な夕焼けだった

鎌倉にでも行けばイイものを見られたと思う


今日はいい天気だった

風は強いがカラリとして

部屋という部屋の窓を開けて換気した

涼しい

夏の夕方の気温

これなら夕暮れまで待つ

そして夕焼けを見る


見れた、けど


こんなもんだよなあ、と

買い物袋を下げながら

スーパー帰りを楽しんで

家の中に入る前に

マスクを外して

大きく大きく空気を吸い込んだ


とても美味しい

残念ながら目と肺なら

空気に賞杯

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る