雷の音は怖いね→そんなことないよ

一日目、雷

よく、つまんなそうだね

と、言われるのだ

ゲームをしても

体育でも

勉強でも読書でも

その姿は

つまんなそう

に、見えるらしい

頭も心も嬉しいのに

笑ってやったら怪しい人だし

笑いながらの体育なんて

奇行でしかない

いんやチーム戦なら笑ってる

と、思う

勉強は嫌いだから

つまんなそうはあってる、かも

でも読書は、そうだな

面白いのと面白くないのがあって

小説よりも漫画が好きだ

だのに

つまんなそうね、て言われたら

えっ、て言葉が口の中に入った

そうなのかなあ

悩んでいたらドォドォッンと

雷が落ちて強い雨が降り出した

窓を打ちつけて大きな音が響く

部屋がびりびりと軋む

なんだ雨かと手元を見て

少しすれば晴れた

小腹がすいたからコンビニ行って

帰ってきたら雷と雨が降って

今日は降ったりやんだり

酷い日で、くるくると顔が変わるような

天気でさえ、これなのに

これに負ける自分とは?

いや、負けたのか? 勝負してた?

だんだんアホらしくなってきて

別につまんなそうって言われても

いいや

言われても「そんなことないよ」

だけで済むんだから

台詞的には雷に負けるなあ

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る